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【セレッソ】 vs 京都サンガFC(2024年J1リーグ第27節)

 今日のセレッソ大阪は、ホームで残留争い中の京都サンガと対戦。
 スタメンは下記公式Xの通り。奥田とヴィトール・ブエノが入った、4-2-3-1でのスタートである。

 結果からいうと、京都FWラファエル・エリアスにハットトリックを許す、5失点での敗北である。
 さすがに長々と感想を書き記す気力もないので、前節同様、サラッと感想だけ残して終わらせてもらう。

C大阪 3-5 京都サンガF.C.

 立ち上がりからセレッソは劣勢にまわり、8分くらいまではサンガの猛攻を受ける展開が多かった。
 特に4分にはSB登里のパスミスからピンチを迎えたが、ここはGKキム・ジンヒョンが好セーブ。失点は免れたが、今日の試合でこの後、何度も目にすることになる、自陣でのミスからピンチを招く失態の始まりだった。

 とにかくセレッソは、出来もしないパスを回してのビルドアップに固執し、無駄にこねて奪われて、カウンターを受ける場面が多数。技術も連携も乏しいのに、無理にボール保持にこだわっての自滅ばかりだった。京都サンガがクリアーも攻撃もシンプルに徹して奏功していただけに、余計にセレッソが滑稽に見えた。
 これはお粗末を通り越して、傲慢である。
 ここ数試合ずっとビルドアップが機能せず、前にボールを運べずに後ろに戻し、最後は結局GKキム・ジンヒョンがロングボールを蹴って回収されるというパターンが何度も何度も繰り返されているのに、なぜこれほど学習も修正も行われないのか。傲慢に自分たちの力を過信しているのではないか。後ろでボールタッチの回数を増やすだけの攻撃に、何の意味があるのか。
 特に今節のサンガはかなりのハイラインである。FWレオ・セアラが何度も裏抜けを狙っているのに、なぜか後ろの選手は頑なにロングボールを入れない。
 一体チームの狙いや意思疎通はどうなっているのか。

 ともかく前半の30分だけで3失点。
 前半終了間際に、ヴィトール・ブエノが彼らしいシュートで1点を返したが、後半も初めの20分だけでさらに2点を追加され、この時点で1-5。
 その後、途中出場の北野の気持ちの入ったシュートと、後半アディショナルタイムにレオ・セアラが獲得したPKを自ら決めて3-5としたが、そのまま試合は終了。
 いつ以来かちょっと思い出せない5失点という大敗を喫してしまっている。

 これで公式戦7試合、勝ちなし。ここまでチームが機能しなくなってしまっては、もう小菊監督の解任をまだかまだかと待つしかない。
 確かに順位はまだ一桁台だが、自動降格圏とは勝ち点差10しかない。残留争いには巻き込まれないという、小菊監督の唯一の長所も危うくなってきていることは、是非フロントにも感じてもらいたい所なのだが。ま、無理やろね。

選手採点(セレッソのみ)

GK
キム・ジンヒョン 4.0
失点シーンの多くはノーチャンスともいえるが、2失点目の原大智のゴールは、なんとか防げなかったものか。

DF
奥田 勇斗 3.5
守備時のポジショニングが怪しく、攻撃時に中へ入った際も効果的なプレーはほとんど確認できなかった。

鳥海 晃司 4.0
DFラインの統率はどうなっているのか。なぜこんなに簡単に裏をとられるのか。何やら他人任せになっていないか、気になるところだ。

舩木 翔 3.5
もう何度も何度も何度も何度も指摘している通り、ビルドアップのシーンでボールを受けても、後ろか横へのパスばかり。ビハインドの状況であっても、トラップからしてすでに後ろ向きだ。そして5失点の幕開けは、彼の中学1年生のようなボールロストから始まっている。

登里 享平 3.5 (61分 OUT)
パススピードの遅さが妙に目につき、また4失点目ではあまりにも寄せが甘く、易々とクロスを入れられている。元日本代表監督・岡田武史氏の「勝負の神様は細部に宿る」という名言を、いま一度、噛み締めてほしい。

MF
ルーカス・フェルナンデス 4.5 (80分 OUT)
特に悪かった訳ではないが、チームを救うには遠かった。数多くあったコーナーキックのチャンスを、どれか1つは決めたかった。

田中 駿汰 4.0 (73分 OUT)
悪い意味で、印象に残ったシーンは少なかった。

奥埜 博亮 4.0 (61分 OUT)
田中同様、特筆すべきプレーは少なかった。

為田 大貴 3.5 (73分 OUT)
前節と変わらず、サイドアタッカーとしての怖さがまるで無い。J1スタメン選手としては、ちょっと厳しいと言わざるを得ない。

ヴィトール・ブエノ 5.0
やはりネガトラの意識の低さは気になるが、ここぞという時のキープ力と決定力は捨てがたい。彼らしい美しいシュートが、もう少し早く決まっていたら、少しは違った結果になったかなとも思う。

FW
レオ・セアラ 5.5
何度も裏抜けの動きだしを見せるも、終盤まではほとんどボールは来ず。上手い身体の入れ方からPKを獲得し、1点を返したのは、彼の意地か。

交代出場
柴山 昌也 4.0 (61分 OUT)
3点ビハインドという場面での投入で、いつも通りよくボールに絡むも、いつも通り何も結果は残せず。いつも通りの彼だった。

西尾 隆矢 4.0 (61分 IN)
彼が投入されてすぐ、5失点目を決められている。難しいかもしれないが、あのクロスをカットして欲しかった。

北野 颯太 5.5 (73分 IN)
上手く間で受けてボールを動かし、愚直に相手のボールホルダーを追いかけ、FWらしいテクニカルなゴールを決める。クレバーなプレーは見受けられなかったが、今日の彼には何の不満もない。

平野 佑一 4.5 (73分 IN)
上手くバランスをとって、チームを支えた。北野とのコンビネーションも良かった。

山﨑 凌吾 ー (80分 IN)
出場時間が短く採点なし。

監督
小菊 昭雄 3.5
彼の無策ぶりに耐え続けて3年。もう無理だ。ロティーナを経験した我々にとって、小菊監督のフットボールは勝たない限り何の魅力も意味もない。


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