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【セレッソ】 vs 浦和レッズ(2024年J1リーグ第33節)

 3日前のガンバ大阪とのダービーマッチは、平日開催だったのでブログ更新は休ませて貰ったが、その歓喜の勝利から中二日の今日、セレッソ大阪は埼玉スタジアム2002へ乗り込み、浦和レッズと対戦。
 スタメンは下記公式Xの通りだ。大阪ダービーと変わらぬ顔ぶれである。

 試合は、前半にセレッソがセットプレーから先制し、その1点を守り切って、2試合連続となる1-0で勝利を飾っている。

浦和レッズ 0-1 C大阪

 セレッソは前節と同じく、田中駿太がCBに落ちる、3-4-2-1。ボール非保持の場面では、徹底して中を切りながらボールを外へ押しやるプレス。ただし中二日とあって、ガンバ戦に比べるとプレスの強度(というか深さ)は、やや緩め。
 しかし浦和レッズが逆に懐深くまでセレッソを呼び込むポゼッションで、GK西川周作がボールを持っている際は同じラインまでCB2人が降りていることが多かった。
 これはどうみても悪手であり、お陰で前半はほぼセレッソのワンサイドゲーム。前節に続いて前半は相手にシュートすら許さず、ゲームを支配していたといえる。

 そして先制点は、その前半の16分。コーナーキックの場面でFWルーカス・フェルナンデスの蹴ったボールを、ファーサイドでMF為田がボレーで決めたゴールだった。

 決して簡単なシュートではなかったと思うが、うまく叩きつけて枠内に押し込んだ見事なゴールだったと思う。

 結局このゴールが決勝点になるのだが、後半は逆に浦和レッズがセレッソゴールに迫る時間帯が多かった。
 レッズは後半スタートから、パスではなくドリブルでの押し上げを図り、CBがGKラインまで下がることも中止。さらに63分からは途中出場のFW前田直輝らが間でボールを受けるポジショニングをとることで、セレッソを押し込んでいた。

 そんなレッズの攻撃が実ったのが、84分のシーン。右サイドでボールを持ち上がったDF関根が、一旦タッチライン際の選手へパスを出し、そのままセレッソWB為田と左CB西尾の間へ侵入。そしてリターンを貰って中へ絶妙なクロス。
 ここへゴール正面へ走り込んだMF原口元気がシュートを狙うも、ボールはブロックに入ったCB進藤の足に当たって、わずかにゴールポストの外へ。
 レッズとしてはこの次第最大の決定機だったが、セレッソからすると、チームを救う進藤のビッグセーブだった。

 この後もレッズの攻撃の時間が多かったが、89分にはセレッソも為田に変えてDF鳥海を投入し、いわば4CBで鉄壁の守り。これが功を奏して、無事に逃げ切りに成功。
 これで久しぶりの連勝。31節まで4連敗中、8試合勝ちなしの状態だったが、その31節の湘南ベルマーレ戦からは、4戦3勝1分。チームがここに来て上向きつつあることは確かだろう。
 ただ失礼ながら、この4試合が相手に恵まれた結果であることも事実。これでフロントが来季も小菊監督を続投という判断を下しそうで、個人的には痛し痒しな面もある勝利となった。

選手採点(セレッソのみ)

GK
キム・ジンヒョン 6.5
判断ミスといえる場面も何度かあったが、ファインセーブも光り、何より3試合連続のクリーンシートはお見事。

DF
進藤 亮佑 6.5
本文で触れた84分のシュートブロックには、本当に救われた。CBに入った田中駿太とのコンビも古巣での経験からか安定感抜群。原口元気と交差してイエローカードを提示されたのは、不可解にして不運。

田中 駿汰 6.5
この連勝の最大の立役者は彼だろう。CBとしてプレーすることに納得してくれているのかどうかは分からないが、驚くほどのクオリティでセレッソの守備力を押し上げている。

西尾 隆矢 6.5
前半5分に精度の高いサイドチェンジを見せるなど、質の高いプレーが目についた。

MF
阪田 澪哉 6.0 (89分 OUT)
序盤はほぼ消えていて、前半は一度、カットインから効果的なドリブルを仕掛けたのみで、精彩を欠いていた。しかし後半は躍動し、攻撃の起点にもなっていた。

奥埜 博亮 6.5
彼らしい地味ながらチームを助けるプレーの連続。中二日のアウェイというのに、今日もよく走ってくれた。

喜田 陽 6.0
前半のボール非保持の場面では、中盤にチェックに行ってターンされるという危険なプレーが散見。ただ後半は安定していたと思う。全幅の信頼を得るには、もう少し経験が必要か。

為田 大貴 7.0 (89分 OUT)
値千金の今季2点目。WBとしての動きも申し分なく、献身的なランニングが目立った。

FW
北野 颯太 6.5 (64分 OUT)
前節ほどのインパクトはなかったが、パスコースを切る走りが自然になってきている。香川がチームにいる内に、彼からセンスと技術を学んでほしいと、切に願う。

ルーカス・フェルナンデス 6.5 (64分 OUT)
コーナーキックとはいえ、今日もアシストという結果を残した。右WGでもシャドーでも、相手の脅威になるプレーヤーであることは疑う余地がない。

レオ・セアラ 6.5 (76分 OUT)
前線で身体を張りつつ、適宜サイドへ流れてボールを収めた。前半22分に相手ボックス内で倒されたシーンは、残念ながらPKは貰えず。

交代出場
上門 知樹 6.0 (64分 IN)
リードしている場面での投入であり、それを意識したコース切りのプレスに徹していた。

カピシャーバ 6.0 (64分 OUT)
やや対応の軽い場面もあったが、終盤の時間を浪費したいシーンでは、老獪に立ち回った。

山﨑 凌吾 ー (76分 IN)
出場時間が短く採点なし。

奥田 勇斗 ー (89分 OUT)
出場時間が短く採点なし。

鳥海 晃司 ー (89分 IN)
出場時間が短く採点なし。

監督
小菊 昭雄 6.5
後半の試合運びは拙かったが、前半のゲームプランがそれを上回った。ただしこの2試合のシステムが、上位チームに通用するとも思えないのが率直なところ。とはいえやはり連勝は嬉しいので、採点は高め。


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