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【セレッソ】 vs 湘南ベルマーレ(2024年J1リーグ第31節)

 今日のセレッソ大阪は、アウェイで湘南ベルマーレと対戦。
 スタメンは下記公式Xの通り。北野がレオ・セアラと共に前線に入り、喜田が田中駿太と2ボランチ、また右SBに奥田が配された布陣となっている。

 4連敗中、8試合勝ちなしと絶賛不調中のセレッソだったが、今日は2-1でなんとか勝利。6月30日以来の勝ち点3を掴んでいる。

湘南ベルマーレ 1-2 C大阪

 立ち上がりから、湘南がセレッソゴールへ襲いかかる展開。早い時間帯から何度もコーナーキックをとられ、3分にはGKキム・ジンヒョンのビッグセーブで失点は免れたが、それ以降もベルマーレの猛攻が続いた。
 10分までに繰り返しコーナーキックを与え、ついに11分のフリーキックから、湘南FW鈴木章斗に頭で合わせられ、早々に失点。

 先制されると勝てない小菊セレッソがまたも早い時間帯に失点したが、今節はここから前半のうちに逆転に成功する。

 まずは20分、右サイドでルーカス・フェルナンデスがボール奪取から縦に突破し、抉ってボックス内へ。ここへゴール真正面に走り込んだレオ・セアラへ真横のクロスを入れ、レオは難なくボールを押し込んで同点。

 さらにその3分後、自陣でボールを受けた田中駿太が、センターサークル手前の位置から湘南DFライン裏へ浮き球のパス。
 これをレオ・セアラが巧みに収めてGK上福元もかわし、ゴールへ沈めて逆転。

 勢いづくセレッソは36分にも、レオ・セアラがボックス内でボールを受けて、振り向きざまシュートを放つチャンス。しかし残念ながらボールは枠の左へ逸れて、ハットトリックならず。

 前半はこのままセレッソが2-1のリードで終了。立ち上がりは酷かったが途中からは、湘南のビルドアップの場面でサイドの選手にボールが渡ったら複数で囲むことを徹底し、自ら流れを呼び寄せた前半だったといえる。

 そして後半。セレッソはレオ・セアラと北野、それにルーカス・フェルナンデスか為田のいずれかを加えた3人が、湘南の3バックにプレスをかけるハードモード。
 しかし50分にはスローインから容易にボックス内へ侵入されるピンチを迎え、ここは何とか人数をかけて掻き出したが、後半も立ち上がりは良いとはいえない内容だった。

 とはいえ60分にはセレッソも決定機。湘南のビルドアップの場面でCBからのパスをカットした北野がそのままボール前へ運んでシュート。
 しかしボールは惜しくもバーの上。ここはFWなら絶対に決めておきたいビッグチャンスだった。
 今日の試合、終始チームに貢献していた北野の唯一の汚点が、このシーンだった。

 この直後にはベルマーレの好機2連発。
 61分、クロスに対してゴール至近距離から湘南FW鈴木章斗がヘディングシュート。しかしボールはポストに当たってゴール左へ。
 さらに63分にも鈴木章斗にボックス内でボレーシュートを打たれるが、ボールはGK正面。

 この辺りの時間帯からは両チームとも精度を欠いた攻撃の応酬で、73分にはCB西尾がスルーパスに抜け出して湘南PA内に侵入する珍しい場面もあったが、力のないシュートに終わった。
 74分には、レオ・セアラの斜めのパスに為田が抜け出すが、ここは湘南GK上福元が身体を張ってブロック。さらにこぼれ球を拾った喜田も、ボールを置き換えているうちに詰められ、追加点ならず。
 86分には、舩木のフリーキックに途中出場の山﨑凌吾が頭で合わせるも、ボールは枠の外。ここもFWなら決めて欲しい場面だった。

 結局、後半は両チームとも得点は奪えず、2-1のまま試合終了。セレッソは9試合ぶりの勝利であり、さらに逆転勝ちは2年以上ぶりという有様。
 内容的には決して喜べるものではなく、特に守備に至っては目を覆いたくシーンもしばしば。ベルマーレも雑なプレーが多かったので、それに助けられた勝利だったことは間違いない。
 ただ、そろそろ残留争いに片足を突っ込みかけてたセレッソとしては、実に意義の大きい勝ち点3となった。

選手採点(セレッソのみ)

GK
キム・ジンヒョン 6.0
失点シーンはノーチャンス。序盤のビッグセーブを筆頭に、ほぼ90分を通して安定したパフォーマンスだった。

DF
奥田 勇斗 4.5
湘南のストロングポイントである畑とのマッチアップだったので分が悪かったかもしれないが、それにしても何度も突破を許し、無謀に上がっては後ろのスペースを有効に使われた結果、ベルマーレの攻撃のほとんどは彼のサイドからだった。

鳥海 晃司 5.5
良い意味であまり目立ったシーンはなかった。

西尾 隆矢 6.0
奥田のカバーというタスクも負っていたが、何とか務めは果たした。

舩木 翔 5.5
前半は相変わらず後ろ向きのプレー選択ばかりで、相手陣のアタッキングサードへ入っても、ワンツーで縦に抜けるといった動きは皆無。ただ後半は精度の高いクロスやフリーキックを入れるなど、良いプレーが目についた。

MF
ルーカス・フェルナンデス 6.5 (83分 OUT)
逆転の狼煙となるサイド突破からの抉ってクロス。レオ・セアラの2点目の場面にも走り込んでおり、レオがパスを選択していたら彼が決めていただろう。攻守にハードワークする姿は感動的ですらある。

田中 駿汰 6.0 (67分 OUT)
目をみはるようなプレーは少なかったが、レオ・セアラの2点目をアシストした裏へのパスは値千金。

喜田 陽 5.5 (77分 OUT)
いつ以来か覚えていない久しぶりのスタメン出場。無難にこなしたという印象。

為田 大貴 6.0 (77分 OUT)
物足りなさは否めないが、及第点以上ではあるだろう。74分のレオ・セアラからのパスを決めていればヒーローだったが。

FW
北野 颯太 6.5 (65分 OUT)
これまで見た彼の中ではベスト・パフォーマンスだった。序盤から随所で巧みにボールの受け手や運び手となり、17分には見事なドリブルからレオ・セアラへのスルーパス。献身的なプレスバックも光り、本文で触れた60分の決定機さえ決めていれば、何も言うことはなかった。

レオ・セアラ 7.0 (83分 OUT)
さすがリーグトップの決定力。特に2点目の身体の強さは、相手にとっては悪夢だろう。本当に彼がいてくれて良かった。

交代出場
進藤 亮佑 5.5 (65分 IN)
湘南のペースになっていた時間帯に、早々と逃げ切りを宣言する彼の投入。個人的には奥田を下げて彼を入れると予想していたのだが、小菊監督は5バックを選択。まぁ逃げ切れたので文句はない。

奥埜 博亮  (77分 IN)
出場時間が短く採点なし。

カピシャーバ ー (77分 OUT)
出場時間が短く採点なし。

阪田 澪哉 ー (83分 OUT)
出場時間が短く採点なし。

山﨑 凌吾 ー (83分 IN)
出場時間が短く採点なし。

監督
小菊 昭雄 5.0
相手の精度の低さに助けられたものの、到底、勝利に値するクオリティではなかった。特にディフェンスの立て直しは急務なのだが、期待するだけ無駄だろう。


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