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【セレッソ】 vs 川崎フロンターレ(2023年J1リーグ第5節)

 今日のセレッソ大阪は、アウェイで川崎フロンターレと対戦。降雨によりピッチコンディションが万全ではない中での90分となった。
 スタメンは下記公式Twitterの通り。今季リーグ初勝利をつかんだ前節と、まったく同じ布陣である。

 試合は、両チームともそれなりにチャンスは作るも1点が遠く、スコアレスドローに終わっている。
 私事により夜になってからの時間差DAZN観戦であり、見終わったのはもう22時も過ぎた時間だったので、いつも以上に簡単に寸評だけ残したい。

川崎フロンターレ 0-0 C大阪

 序盤は完全にフロンターレにボールを握られる展開。前半1分には、早くも川崎MFチャナティップにPA内に侵入され、シュートを許している。
 フロンターレは、中を閉められたら外にボールを出して、丁寧にセレッソ陣形にスペースを作ろうとしていた。しかしセレッソも徹底して縦を切り、それほどチャンスは作らせていなかった。

 むしろ決定機の数だけでいえば、セレッソのほうが多かったと思う。前半17分にはCBヨニッチのサイドチェンジから、SB山中がピンポイントのクロスを入れ、ほぼフリーな状態でFW加藤がヘディングシュートを放ったが、ボールは枠外。ボールとゴールの両方を視界に入れられる絶好の状態でのヘディングであり、率直なところこれを枠外に飛ばされるとゲンナリするが、ともかくこの場面が初めの決定機であった。
 20分には、MF為田が持ち上がり、川崎PA内で待つFW香川にクロスを入れたが、香川のシュートは上手くミートできずに不発。
 また37分には、左サイドからSB山中が上げたアーリークロスに、ファーから走り込んだMF毎熊がワンタッチで合わせたが、これも枠外となって好機を活かせなかった。

 この辺りの時間帯では、セレッソもボールを握れるようにはなっていたが、ビルドアップの場面ではなかなか前へ運べず、プレスを掛けられて後ろでボールを回し、最後は結局ロングボールを蹴らされるというパターンが多かったと思う。

 いずれにしても両チームとも得点は奪えず、0-0 のままゲームは後半へ。
 そしてその後半も前半とあまり変わりなく、ポゼッションとしてはフロンターレが上ながら、チャンスを多く作っていたのはセレッソだった。
 まず50分に、MF毎熊がドリブルで駆け上がり、数人に囲まれながら川崎ボックス手前でシュート。これも上手くミートできず枠外に終わったが、ゴリゴリと力強く持ち上がるドリブルは良かった。
 また58分のセレッソのロングカウンターのシーンでも、最後はPA内の角度のないゴールライン際からMF毎熊が振り向きざまシュートを放ったが、ここは詰めてきた川崎GKチョン・ソンリョンがブロック。
 さらに72分にもGKキム・ジンヒョンのキックから、MF毎熊が裏に抜け出して川崎GKチョン・ソンリョンと1対1になりかけたが、ここも詰められて決めきれず。こぼれ球を途中出場のFW上門が狙ったが、枠外に終わっている。
 それにしても今日の試合は枠外シュートが多かった印象だ。枠に飛ばさなければ得点が生まれないのも当たり前である。

 そして終盤79分には、川崎PA内でDF大南がボールを見誤り、クリアーを空振りした後に手でボールを書き出したが、判定はノーファール。リプレイで見る限りはハンドによりPK判定が妥当だと思うが、VARチェックは入らなかったのか、気になるシーンだった。
 ちなみにその後アディショナルタイムの91分には、途中出場の川崎FW宮代がセレッソゴールのネットを揺らしたが、(恐らくそれより前のプレーが)オフサイド判定となってノーゴール。リプレイで観ても、どれがオフサイドとされたのか不明で、というかたぶんオフサイドではないのだと思うが、宮代のシュートの直前に笛が鳴っているので、理由はどうあれシュートは無効となった。

 結局この終盤の、ハンド見逃しとオフサイド判定という2つの誤審(?)もあり、ゲームはスコアレスで終わっている。
 前述した通り、決定機の数はセレッソが上回っていたが、90分を通してフロンターレのほうがボールを持つ時間は長く、アウェイでドローという結果は概ね妥当だったと思う。
 相変わらずビルドアップが上手く行かないことと、選手交代するたびにプレス連携が落ちるのはいかがかと思うが、もう今季もこんなカンジでシーズンが終わるのだろう。
 一体いつになれば我がチームは、優勝争いを演じることができるのだろうか。

選手採点(セレッソのみ)

GK
キム・ジンヒョン 5.5
フロンターレも枠内シュートは多くなかったと思うので、目立ったシーンは少なかった。ただ得意のミドルレンジのパスは狙われていた。

DF
松田 陸 5.5 (91分OUT)
川崎FWマルシーニョに手を焼いていた印象。攻撃参加でも存在感は示せなかった。

マテイ・ヨニッチ 6.0
前節でも述べた通り、やはり徐々に調子が戻りつつあるように思える。的確なサイドへのフォローと、適切なタイミングでの持ち上がりが良かった。

鳥海 晃司 5.0
後半アディショナルタイムにフロンターレにネットを揺らされたがオフサイド判定となった場面で、インプレー中にオフサイドをアピールして相手ボールホルダーと反対側の副審のほうを見ていたシーンは頂けない。今は得点が生まれたら必ずVARチェックが入るので、そこまでしてオフサイドをアピールする意味はないはずだ。

山中 亮輔 5.5
終盤にフロンターレMF家永に1本、良質なクロスを入れられたが、それ以外はあまり仕事をさせなかった。

MF
毎熊 晟矢 6.0
よくチャンスに絡んだと称えるべきか、決定機を逸したと考えるべきか、迷うところだ。決めて欲しかったが、個人的には相手の脅威になっていたと評価したい。

鈴木 徳真 5.5
フロンターレの圧に負けて、後手に回ることが多かった。ただ後半、チャナティップを上手く消していた。

奥埜 博亮 5.5
いつも通りよく走り、両チームで唯一の13km超え。ただその甲斐もなく、チームを勝たせるには至らなかった。

為田 大貴 6.0 (83分OUT)
インサイドハーフととるかウイングととるかで少し評価は変わるが、いずれにしてもいつのまにセレッソになくてはならない存在になった。期待を込めていえば、さらにもう一段、高みに上って欲しい。

FW
香川 真司 6.0 (70分OUT)
事実上のチームの司令塔。ビルドアップの手助けとして降りてくる場面が多く、攻撃面では必ずしも良いことではなかったかもしれないが、今日のゲームでいえば、ディフェンスを助けて無失点に貢献した。

加藤 陸次樹 5.0 (70分OUT)
上述した前半17分のヘディングシュートは決めて欲しかったし、FWにあれを枠外に飛ばされると、チームとしても苦しい。

交代出場
上門 知樹 5.0 (70分IN)
肝心な場面でボールを奪われたり、タッチが大きくなってチャンスをフイにしたりするシーンがあった。

レオ・セアラ 5.0 (70分IN)
移籍後初ゴールが遠い。チャンスもあったが活かせず、プレスも効果的ではなかった。

カピシャーバ ー (83分IN)
出場時間が短く採点なし。

進藤 亮佑 ー (91分IN)
出場時間が短く採点なし。

監督
小菊 昭雄 5.5
前節、「今後どのように(特に)クルークスを使っていくのか、難しい舵取りを迫られることになった」と書いたが、今日は彼をベンチに置いたままだった。それはそれで決断を評価したい。レオ・セアラとクルークスをチームにフィットさせることができれば、彼への評価は改めたいと思う。


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