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【セレッソ】 vs サンフレッチェ広島(2024年J1リーグ第16節)

 今日のセレッソ大阪は、ホームでサンフレッチェ広島と対戦。
 スタメンは、下記公式Xの通り。前節からは、右SBが奥田→毎熊へと変更になっただけである。

 ゲームは、後半にサンフレッチェに先制されるも追いつき、1-1のドローに終わっている。

C大阪 1-1 サンフレッチェ広島

 見どころの多い試合ではなかった。
 前半は比較的サンフレッチェが優位にゲームを進めたが、多くの決定機を作った訳ではなかった。3バックがワイドに広がり、システムのミスマッチを突き、ネガトラもセレッソより速かったことで、広島は序盤こそ何度もコーナーキックを得たが、得点には至らず。

 一方のセレッソの前半は、44分に右サイドを丁寧に攻略し、クロスは左サイドまで流れたものの、拾った左サイドのルーカス・フェルナンデスがやや遠目からシュートを放ったのが、セットプレー以外でまともに広島ゴールに迫った唯一のチャンスだったと思う。
 セカンドボールも拾えず、広島の圧をかいくぐれない前半だった。

 そしてスコアレスドローで折り返した後半、51分のサンフレッチェのスローインから始まったプレーで、最後は広島MF新井がテクニカルなダイレクトシュート。
 これはGKキム・ジンヒョンがファインセーブで弾き出したが、これで獲得されたコーナーキックから、DF荒木にヘディングシュートを決められ、先制を許してしまう。
 今季のセレッソは先制すれば強いが、先制されると逆転の力がないのは、昨季から続く課題だ。そしてサンフレッチェも、先制すると負けないチームである。

 これは不味いなと思いながら観ていると、56分にもサンフレッチェMF松本泰志が、スルーパスを貰って綺麗に裏へ抜け出し、GKと1対1に。
 しかしここはGKキム・ジンヒョンが何とかシュートを足にあて、すぐにDF西尾がクリアーしたことで、追加点は防いだ。絵に描いたような完璧なスルーパスだったので、広島としては決めておきたかった決定機だろう。
 後から考えると、セレッソはここで2点ビハインドになっていれば、ほぼ敗北が確定していたと思う。ジンヒョンのチームを救うビッグセーブだった。

 そして66分、今度はセレッソのコーナーキックの場面で、ルーカス・フェルナンデスの蹴ったボールをファーサイドでDF西尾が頭で合わせ、ゲームは振り出しに。

 この西尾の今季初ゴールから、徐々にセレッソに流れが傾き、優位に立つ場面が増えた。
 そもそも後半は、前半ほとんど存在感のなかったMFヴィトール・ブエノがハーフタイムで指示されたのか、ボールを受けに下がったり、相手のパスコースを限定するポジションをとることで、セレッソもしっかりボールを運べていた。
 ここに西尾の同点弾が加わり、勢いがついてセカンドボールも拾え、サンフレッチェを押し込む時間帯が増えていった。

 そして74分、セレッソはクルークスに代えて為田を投入。ルーカス・フェルナンデスが右サイドへ移り、為田は左へ。
 そしてその直後ともいえる75分、GKキム・ジンヒョンからのロングボールに、中央レーンで為田が裏へ抜け出しかけたところを、広島DF荒木に後ろから倒され、荒木にイエローカード。
 個人的にはレッドカードが妥当だったのではないかと考えているが、なぜかVARの介入はなく、当然オンフィールドレビューも行われず、フリーキックで試合再開。

 結局この後は両チームとも得点は奪えず、1-1で終了。
 コーナーキックからしか得点が生まれず、90分を通してロングフィードで相手陣地へ押し込むシーンが多く、あまり技巧的な崩しもないゲームだった。

 両方のチームとも、「勝てた試合だった」と「引き分けで御の字」という両極端なサポーターが混在すると思われる、今ひとつパッとしない内容だった。

選手採点(セレッソのみ)

GK
キム・ジンヒョン 6.5
ミスからピンチを招き、自らセーブするというマッチポンプなプレーもあったが、本文で述べた松本泰志との1対1を止めたプレーは値千金。

DF
毎熊 晟矢 5.0
精彩を欠いたプレーに終始。後半から奥田を使っても良かったのではと思う。

鳥海 晃司 5.5
どうにも今季の彼は判断が遅く、プレーも消極的だ。昨年は良いプレーヤーだったが、完全に一昨年のレベルに戻ってしまっている。

西尾 隆矢 7.0 (99分 OUT)
彼にとってもチームにとっても意義深い今季初ゴール。またGKキム・ジンヒョンが松本泰志との1対1を止めた際のカバーリングも速く、常に集中していた印象。

舩木 翔 5.5
やはり何度もこのブログで述べているように、SBとしてはあまりに凡庸。彼はCBとして開花させるべきだ。

MF
田中 駿汰 6.0
奧埜との2ボランチは関係性も良く、安定したパフォーマンスだった。

奥埜 博亮 6.0
やはりセレッソにとって彼の必要性は大きく、いつも通り豊富なフリーランとポジショニングで、チームを縁の下から支え続けた。

ヴィトール・ブエノ 5.0 (89分 OUT)
前にいれば相手に脅威は与えられるが、前半はあまりにも運動量が少なく、ボールに触る回数も乏しく、存在感が希薄だった。フリーキックでも違いは見せられず。

ジョルディ・クルークス 6.0 (74分 OUT)
右サイドで何度も起点に。ただ、シュートの意識が高いのは悪くないものの、出来れば枠に飛ばして欲しい。

ルーカス・フェルナンデス 6.0
前半は今ひとつだったが、後半に右サイドへ移ってからは躍動。ただどうも1つ多いプレーが目立ち、チャンスをフイにする場面も少なくなかった。それでも精度の高いキックで、西尾の得点を演出。

FW
レオ・セアラ 6.0
システム的にも孤立する時間帯が多く、なかなか彼までボールが渡らず。ただ前線で単身ボールを収めた場面も多く、彼抜きに今のセレッソは成り立たないことも再確認させられた。

交代出場
為田 大貴 5.5 (74分 IN)
サンフレッチェDF荒木にイエローを与えた裏への抜け出しは、タイミングもコースどりも見事だった。

清武 弘嗣  (89分 IN)
出場時間が短く採点なし。

山下 達也 ー (99分 IN)
出場時間が短く採点なし。

監督
小菊 昭雄 5.5
先制されるとどうにもならなかった昨季に比べれば、成長はしている。後半に修正もできている。ただ物足りなさは否めない。


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