今日、届いた1枚をご紹介。ご存知 サド・ジョーンズ(tp) の代表作にして、1956年という時代にそぐわぬ穏やかさとシリアスな雰囲気を兼ね備えた名盤である。
THE MAGNIFICENT/サド・ジョーンズ
アーティスト | The Magnificent |
タイトル | Thad Jones |
カタログNo. | BLP 1527 |
プレス国 | アメリカ |
このレコードもUSオリジナルなんて到底、手の届かない価格帯になっているので、購入したのは当然ながら再発盤。調べたところ、’72年のリイシューのようだ。
ただしDiscogsが正しければ、これが初めての再発だったみたいである。
実は最近になってブルーノートが ケヴィン・グレイ のマスタリングによる最新盤をリリースしたので、ついでの際にそちらを購入しようと思っていたのだが、あまり利用しないヤフオクでたまたまこの72年リイシューを見つけたので入札。この金額までなら出せるかなというギリギリの額でなんとか落とし、我が家の一員となった。
で、実際に聴いてみた感想としては、かなり良いと言うのが率直なところ。音に艶があるし、同時に気品と静謐さもある。
何より、AppleMusicの音源を、カーステやイヤホンで聴くのとは段違いの抒情感がある。これは嬉しい誤算だった。自宅のスピーカーから音を出したほうが、はるかにこの作品に感動できる。
もともと好みのアルバムではあったが、なお一層この作品が好きになってしまった。
ちなみに、サド・ジョーンズ 以外のメンバーは、ビリー・ミッチェル(ts)、バリー・ハリス(p)、パーシー・ヒース(b)、そして マックス・ローチ(ds)。いずれもリーダーの意図を汲みとって、趣きのある演奏を聴かせてくれる。
なお マックス・ローチ に関しては、本作のレコーディングの2週間ちょっと前に、盟友 クリフォード・ブラウン を自動車事故で失ったばかりだった。彼にとっては失意の中での録音だったのかもしれない。
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