Jリーグがオフでワールド杯も日本代表が敗退し、ブログ更新も滞りがちなので、久しぶりにレコードの聴き比べを行ってみた。
比較したのは、ダイアナ・クラール のベスト盤 「The Very Best of DIANA KRALL」 と、ライブ盤 「Live in Paris」 の2枚である。
前者のベスト盤に後者のライブ盤から2曲収録されており、そのうちの 「East of the Sun (West of the Moon)」 を比べてみた。ちなみに後者は45回転2LP仕様であり、33回転のコンピレーション盤である前者より音質的に優れているはずだが、結果は下記の通り。
The Very Best of Diana Krall
アーティスト | DIANA KRALL |
タイトル | THE VERY BEST OF DIANA KRALL |
カタログNo. | 0602517468313 |
プレス国 | EU |
まずはベスト盤の方から。
一聴して、非常にすっきりした音だと感じる。濃厚さはないが、そもそもそうした密度のあるサウンドを求めた録音ではないと思うので、耳あたりが良くて聴きやすい。
ただ低音は少し物足りなさは感じる。ベースが奥に引っ込んでしまい、やや臨場感に欠けるといえるサウンドだ。
とはいえ、これはこれで聴き疲れしにくい音であり、まったりするときにはこのLPで十分だろう。音を解析するような聴き方ではなく、リラックスしながら部屋に流せる音楽に仕上がっている。
Live in Paris
アーティスト | DIANA KRALL |
タイトル | LIVE IN PARIS |
カタログNo. | ORG 003 |
プレス国 | アメリカ |
上のベスト盤と比べると、やや奥行きのある音である。わずかではあるが全ての音が生々しく、臨場感も豊かだ。SN比も優れている。
ただ、これは再生環境にも大いに左右されることだが、このLPはピアノの中高音が割りと歪みやすい。特にイントロのピアノの歪みは顕著で、レコードプレーヤーのセッティングをきちんとしないと、ちょっと耳障りな音になってしまう。
音質的には間違いなくこちらの方が上である。さすがの45回転。
しかしその差はわずかであり、歪みやすいという難しさもある。
気軽にプレーヤーに乗せて、心地よく聴くだけなら、ベスト盤に軍配が上がるような気もするが、この辺りは人それぞれで何を求めるかにもよるだろう。
あと、両者を比べた場合 「Live in Paris」 の方が片面の収録時間が短いので、頻繁にLPを裏返しにプレーヤーへ近づかなければばらないという避けられないデメリットもある。やはりダラダラ聴くには、ベスト盤が適しているのかもしれない。
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初めまして。以前こちらの前身に当たる、「若人のためのRock名盤カタログ」を愛読していた者です。
以前のサイトがいつの間にか検索に掛からなくなり、幾分寂しくも思っていたのですが。。この度偶然こちらのブログに行き当たりまして、少しばかり当時の感謝の意をお伝えさせて下さい。
私が管理人様のサイトと出会ったのは、思春期真っ只中の中学生時代だったでしょうか。軽薄なJ-POPに飽きて、洋楽に少し興味を持った頃でした。まずは日本でもメジャーなQueenでもと思い、検索して偶然行き当たったのが、管理人様の「Queen Ⅱ」のレビューだったのです。
ロック・オペラだの、コンセプト・アルバムだの、何だか難しそうなことが書いてあるが、とりあえず聴いてみるか、と。そうして初めて「Ogre Battle」のイントロを聴いた時の衝撃は未だに忘れられません。以降、とりあえず管理人様のレビューのままに、Rainbow, King Crimson, Pink Floydと手を出していきーー気づけば70年代英国ロックの沼にどっぷりと浸かっていました。
それから10年余り経ち、今でこそ同時代の邦楽ポップス等もそこそこ聴くようになりましたが、やはりフェイバリットと言えば、当時耽溺したバンド達です。
日常生活のふとした一時に、「Gates of Babylon」のギターソロに酔いしれ、「Starless」の合奏の妙技を堪能するのは最高の愉悦であり、その扉を開けてくれたのが管理人様だと思っています。
私に音楽の素晴らしさを教えてくれ、人生を豊かにしてくれたことに感謝の思いをお伝えしたく、ここにコメントさせて頂きます。
管理人様が今でもブログを続けておられることに、つい嬉しくなり投稿してしまいました。あれだけ濃厚なレビューを、定期的に投稿するのは相当なご負担であったと察されます。どうかお身体に気をつけて、気が向けば音楽の話をして頂ければ幸いです。
こんばんは。
いや〜これは嬉しい書き込みですね〜。
よくここが「若人のためのロック講座」の管理人のブログだと分かりましたね!(たぶんどこかに書いたんでしょうね。覚えてませんが。。)
あのサイトも最近まで残っていたはずですが、無料サーバーだったので、昨年「有料会員にならないと削除しますよ」と運営会社から連絡があり、そのまま放置してたら消えてしまいました(笑)
1つの投稿が割と長文で更新が大変だったり、作成ソフトが使いにくかったりして、最後は更新が滞ってしまいましたが、若い頃からの音楽遍歴と情熱をありったけ詰め込んだサイトでした。
もっとも、そのうち時代はスマホ画面に対応するのが当たり前という社会になって、PC画面でしか見られないようなサイトは、あのまま続けることも難しかったんですが。
で、今は当時あのサイトを書いていた頃よりも、音楽を聴く時間は増えましたね。子供が大きくなって自分の時間がモテるようになったという理由が一番ですが、同時に当時はほとんど興味のなかったオーディオに目覚めたことも、大きな要因だと思います。
昔は音質なんて、まったく気にしてなかったんですけどね。
さらにアナログにハマって、今更ながら70年代英国プレグレもLPレコードで買い集めている状況です。
もう当時のような長文レビューは、ちょっと気力不足で難しいですが、また気が向いたときにでも、このブログも覗いてやってください。
それでは!
嬉しいコメント、ホントにありがとうございました!