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【レビュー】HumminGuru 超音波レコードクリーナー

 先日、ついに超音波レコードクリーナーを購入した。LPレコード等を洗浄するための装置だ。
 割りと高価な機器が多いので、欲しいと思いつつ買うのは見合わせていたが、知らないうちにハミングル(HumminGuru)という名で香港のメーカーが比較的安価なモデルを発売していたので、居ても立ってもいられずポチってしまった。

購入状況

 もともとはクラウドファンディングでスタートしたようだが、現在は普通に公式サイトから購入できる。私も公式サイトでポチった。
 実際にオーダーしたのは、3月21日。翌日には発送の連絡があり、しかも3月24日には自宅に届いた。香港からなので、あっという間である。
 ちなみに支払いは、PayPal で行った。送料込みで日本円にして、約6.2万円。さらに商品の到着から1~2週間遅れて、FedExから関税の請求2,500円が来た。総額で6.4万円ほど。以前はもっと安かったようだが、物価上昇や円安の昨今なので、仕方ないだろう。
 なお、amazonのマーケットプレイスでも購入できる。私の例でいれば、公式サイトから購入したほうが少しだけ安いが、ただしamazonでは7インチと10インチのレコード用のアダプターが付いて7万円弱だ。私はLP以外は不要と判断したが、万が一の初期不良や故障といった点を考えると、amazonで購入する方が賢明かもしれない。
 ともかくこれでレコード洗浄という作業から離れられるかと思うとウキウキして、届いたその日のうちに開封した。

これまでの洗浄方法

 ちょっと話が逸れるが、これまで行っていたレコードの水洗い方法を、簡単にご紹介したい。 

  1. LPの中央のラベルを水から保護する為に、ナガオカのラベルプロテクター『CLP01』を装着して、水道水で水洗い。(これで目に見えるような塵埃を落とす)
  2. 同じくナガオカのレコード用クリーニングクロス『CVL30』を使って、水道水を拭き取る
  3. 『水の激落ちくん』を吹き付けて、数分放置
  4. 何だかよく分からない美容ブラシ(顔用らしい)で、レコード面を溝に沿って軽くこする
  5. 窓用ケルヒャーで、『水の激落ちくん』をバキューム吸引
  6. レコード用クロスで、溝に沿ってゴシゴシこすりながら、残った『水の激落ちくん』を拭き取り
  7. レコード用ラックに立てて、1時間ほど乾燥

 こうして書き起こすと、とてつもなく面倒な作業に思えるが、LP3枚程度ならそれほどでもない。どちらかと言えば、ラベルプロテクターやタオルやパッドやケルヒャーを持ち出してきて、終わったらそれらをしまう、準備と片づけの方が面倒だ。
 要するに、トータルで考えると、やっぱり面倒なのである。
 とはいえ中古で買ったレコードは、中にはホコリまみれだったり、レコード用クロスが茶色くなるようなヤニが付着している盤もあるので、針を落とす前に最低限の洗浄は必要だ。
 それが楽に行えるのならという思いと、それ以上に洗浄効果の向上を期待しての、今回の超音波洗浄機の購入であった。

『HumminGuru』開封の儀

海外から送られてくるので、しっかりした段ボールで届く
中にきちんと印刷された紙箱が入っている
付属品は電源コードとアダプター、交換用フィルターなど

 同封されていた取扱説明書(英文)によると、水道水は不可で蒸留水を使えと書いてある。日本の水道水なら問題なさそうだが、とりあえず初めなので、近所のドラッグストアで精製水を買ってきた。

実際の洗浄と効果

 ようやく洗浄工程。
 まずはレコード盤を差し込むスリットに、洗浄水(精製水)を400cc流し込む。

 あとはボタンを押すだけ。
 設定としては、洗浄と乾燥、そして洗浄→乾燥のオート運転という、3つのモードがある。洗浄は2分か5分、乾燥は5分か10分を選べる。
 とりあえずはオート運転で、洗浄5分→乾燥5分で洗浄を始めてみた。

 レコードは自動でゆっくり回転するので、手動で回す必要はない。ドライヤーで乾燥するときも同様だ。スタートボタンを押せば、自動で洗浄と乾燥を行って、勝手に止まってくれる。
 気になる騒音については、超音波洗浄機らしい少し不快な高音が聞こえるが、他の類似機に比べると圧倒的に静からしいので、これは仕方ないだろう。
 そして洗浄が終わると、洗浄水をバキュームで下のタンクに抽出する。このときのバキューム音は、ほんの数秒ながら割りと大きな音がする。
 その後に乾燥。ここはドライヤーの音がするだけ。
 5分の乾燥では、2枚に1枚くらい、水滴が残っていることもあるが、拭き取ればOKだ。気になるなら10分乾燥もアリだろう。

 実際の洗浄効果としては、期待したほどではなかったというのが、率直なところ。
 そもそも現時点で家にあるレコードはすべて、購入時にきちんと洗浄している。なので、目に見えて汚れだらけのLPなんて残ってないので、超音波洗浄したからといって劇的に音に違いが出るものではないのかもしれない。
 それでも、手洗いでは無くならなかったチリプチの目立つLPが、超音波洗浄で軽減されることを期待していたが、体感ではほとんど改善されなかった。

 とはいえ、これまで中古LP購入時に必ず行っていた手洗いの手間が無くなるだけでも、相当ありがたい。水を入れてレコード盤をセットして、あとはボタンを押すだけだ。
 後片付けも面倒ではないし、機械本体も実にコンパクトで、レコードラックにすっぽり入るサイズである。(この小ささはかなり大きなメリットだろう)

 とりあえず片っ端から家にあるLPを再洗浄していくつもりので、また気づいた点や気になることが出てきたら、このブログでご報告しようと思う。


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