タイトルの通りなのだが、先週末、愛用しているレコードプレーヤーを修理に出した。20年以上前に発売されたプレーヤーで、Thorens『TD320 MK3』というモデルだ。
現在、我が家ではアンプやスピーカーもヴィンテージのモデルを使っているが、幸いなことにオーディオ機器を修理に出すのは、今回が初めてだった。
回転数がおかしい
おかしいと感じたのは、先週の土曜日。聴き慣れた ノラ・ジョーンズ のデビュー作 「COME AWAY WITH ME」 を聴き始めたときだ。
1曲目 「Don’t Know Why」 のイントロですでに “おや?” と感じた。微妙にテンポが遅い。
ドラマーだったからか、リズムには自信はある。音もなんだかいつもより覇気がない。
ちょうど手元に iPhone があったので、Apple Music で同じ曲を検索し、オーディオシステムのスピーカーから流れてくる曲と同じタイミングになるよう合わせて、再生してみた。
結果は予想通り。レコードから出てくる音が iPhone 側の曲より、どんどん遅れてしまう。
ここでようやく重い腰を上げて、レコードプレーヤーに近づいた。
ダメモトで電源コードを抜き挿ししてみたり、45回転にしてみたり、LPを変えたりしてみたが、やはり回転が遅いようだ。聴き慣れたLPを3枚ほどかけてみたが、どれも遅く感じた。
これまで回転数を確認する必要性に迫られたことがなかったので、検証するためのストロボコープなどは持っていない。
でも確か、スマホのアプリでそういうものがあると耳に挟んだことがあったなーと思いながら調べると、やっぱりあった。そのままズバリ『RPM』という名のアプリだ。
有料アプリでなかなか高額だが、とりあえず何回かは無料で試せるみたいなので、早速ダウンロードした。
そして計測してみると、無料お試しの機能制限バージョンなのでハッキリとは分からないが、どうやら33回転の設定で32.1回転程度しか回っていないようだ。
ちなみに45回転も試してみると、こちらも44.1回転あたりのようである。
このアプリの精度がどの程度かは分からないが、少なくとも聴いて気づくレベルなので、このまま放置する訳にはいかない。
昨年の11月に購入したばかりなので、購入店に電話をかけてみた。
持ち込み修理へ
購入したのは、ヴィンテージ中古品でも割と長く保証をつけてくれるオーディオ店である。今回のプレーヤーも1年保証だった。
電話で症状を説明すると、販売時のメンテ履歴を調べてくれた。それによると、このプレーヤーはベルトドライブ式なのだが、ベルトは新品に交換してくれていたようだ。実際、電話する前にベルトも確認していたが、とても綺麗で摩耗した様子は見られなかった。
いずれにしても保証期間内なので、無償で修理してくれるとの事。
こんな古い機器に1年保証なんてありがたいなーと思いながら、緩衝材にくるんで車でショップまで持ち込んだ。
店に持っていくと早速、ストロボコープを用いて確認してくれた。「あー、確かに流れてますねー」と店員さん。
ただしその場で修理は出来ず、恐らく業者に依頼することになるとの事で、預ける形となった。修理後は、自宅まで送ってくれるらしい。
「預り証」のようなものを用意してくれている間に「だいたいいつ頃、戻って来ますか?」と尋ねると、「1ヶ月以内にはお返しできると思う」とのご返答。
勝手に1週間程度かと思っていたので、これにはガックリ。もしかしたらゴールデンウィークも、レコードが聴けないかもしれない。
もっとも、こんな中古オーディオを1年保証してくれるだけでも感謝である。それは本心からありがたいと思う。
でもレコードのない週末は、寂しいな~。
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