なかなか実際のレコード購入にブログの「LP購入記録」の投稿が追いつかないのだが、先々週あたりに入手した2枚は、ご紹介しておこうと思う。
特に片方のLPは、Analogue Productions盤である。
SOULTRANE/ジョン・コルトレーン
アーティスト | John Coltrane |
タイトル | SOULTRANE |
カタログNo. | APRJ 7142 |
プレス国 | アメリカ |
A面ランアウト | PRLP-7142-A KPG@CA QRP KEVIN GRAY |
B面ランアウト | PRLP-7142-B KPG@CA QRP KEVIN GRAY |
旧ブログでも絶賛していた通り、Analogue Productions のLPレコードは、本当に質が高い。単に「高音質」というよりは、良い意味でまろやかで聴きやすく、芳醇なサウンドで鳴り響いてくれる所が気に入っている。
これまで購入したアナプロ盤でイマイチだったのは唯一、オスカー・ピーターソン の 「WE GET REQUESTS」 だけだ。(あのLPだけは低音ブリブリで聴きにくく、売り払ってしまった)
そして先日、ジョン・コルトレーンの 「SOULTRANE」 のアナプロ盤が新品で販売されているのを見つけたので、ポチってしまった。世界的な物価高と円安に影響されたのか、かなり高額ではあったが、見つけたときに買わないとなかなか入手できないアナプロ盤なので購入に踏み切った。
正直なところ、それほど好きな作品ではないので、金額と購買欲を天秤にかけて多少は悩んだのだが、買ってみて再確認した。やっぱりアナプロ盤は最高である。
洪水のように音が押し寄せてくる曲も、しっとりとしたバラードでも、どちらも官能的なサウンドで、耳障りな感覚は皆無。たとえ激しい演奏でも、実に聴きやすい。
なぜこれほど通常の音源と差が出るのかいつも不思議に思うが、とにかく素晴らしいプレスである。
BALLADS/ジョン・コルトレーン
アーティスト | John Coltrane Quartet |
タイトル | BALLADS |
カタログNo. | Impulse! AS-32 |
プレス国 | アメリカ |
A面ランアウト | 00602508889301-A RE2 RKS STERLING |
B面ランアウト | 00602508889301-B RKS STERLING |
これはアナプロ盤ではないが、それなりに音質に拘ったプレスらしい。Analogue Productions の販売会社である Acoustic Sounds がリリースしているもので、オーディオファイル向けリイシューといった内容のラベルまで貼ってあった。
この 「BALLADS」 は日本盤LPを持っているが、どうにも色気のない音に感じて、あまり聴いていなかった。
今回購入した盤は、日本盤よりは芳醇な音ではあるものの、アナプロ盤を聴いた後では今ひとつ物足りない。
ただし先日も書いた通り、個人的な経験則では新品LPは、はじめに聴いた時は眠い音で鳴り、2回目以降ではじめて艶が出るということが往々にしてあるので、今回も2回目に期待して針を落とした。
やはりである。2回目の音は濃厚でコクがあり、コルトレーン の図太くて色気のあるテナーが、実に色彩豊かに鳴ってくれる。
このLPも6,000円と、なかなか強気な金額だったが、それに見合う音ではある。
良い音のレコードに出会えたときの幸福感は、何物にも代えがたいしね。
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