タイトル | グリーンブック |
監督 | ピーター・ファレリー |
出演 | ヴィゴ・モーテンセン、 マハーシャラ・アリ、 リンダ・カーデリーニ |
公開年 | 2018年 |
タグ(ジャンル) | ドラマ |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
黒人に差別意識を持つ、妻子ある中年男性(白人)が主人公。
ある日、彼の勤めるナイトクラブが閉鎖され、新たな職として紹介されたのが、黒人ピアニストのツアー中の運転手だった。
洗練され教養もある黒人ピアニストと、粗野で黒人に偏見のある主人公はソリが合わず、口論もあったが、次第に友情が芽生え始め。。
鑑賞後の感想
ありがちな物語ではあるが、始めから最後まで退屈なく鑑賞できる。脚本が優れているのだろう。何気ないエピソードで、登場人物たちの性格や心情が伝わり、良い意味で分かりやすい映画だった。
退屈になりがちな題材で、特に山場のようなもののない作品の割には、130分をアッという間に観終わってしまう。
しかしツアーは黒人差別の激しいアメリカ南部。ピアニストとしては大いに歓迎されるものの、レストランでの食事を断られたり、用をたすのも屋外の薄汚いトイレを指定されるなど、しっかりと差別は根付いている。そしてその事に次第に怒りを覚え始める白人の主人公。
ただそうした場面でも、必要以上に重苦しい雰囲気にはならず、あくまでも主役の一人である黒人ピアニストが凛として誇りを失わないので、観ていて不快感はない。
ラストシーンも、意外性はないが心地よい余韻に浸れる、満足度の高いエンディングだった。
まあ何というか、ハリウッドで10年に1度くらい生まれる、例えば古くは『天国から来たチャンピオン』とか『フィールド・オブ・ドリームス』とか『顔のない天使』のような、単純に「良い映画だったなー」と思える、そんな作品だった。
観て損はないと思うよ。
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