かなり高かったが、ビル・エヴァンス・トリオ の 「Explorations」 の Analogue Productions盤を購入した。45回転の2LPである。
Explorations/Bill Evans Trio
アーティスト | Bill Evans Trio |
タイトル | EXPLORATIONS |
カタログNo. | AJAZ 9351 |
プレス国 | アメリカ |
作品自体は言わずとしれた名盤中の名盤。エヴァンス のリバーサイド4部作の中では、「Waltz for Debby」 の次に愛聴している作品である。
このアルバムは以前にUSオリジナル(ステレオ)を購入している。
ただこのUSオリジナルは驚くほど鮮度の高い音ではあるものの、かなりチリパチノイズが多く、その点では不満も多い盤だった。
そんな中、全幅の信頼を置いているアナログ・プロダクションズ盤の中古(しかも45回転)を見つけ、1万円台半ばという価格ではあったが、ほとんど迷わず購入してしまった。
そしてこのアナプロ盤の 「Explorations」 だが、想像通りのサウンドだった。「Waltz for Debby」 のアナプロ盤も所有していて、とても好みの音なので、本作についても心配はしていなかったが、やはり叙情的で高品位なサウンドに仕上げられていて安堵した。
安心して身を委ねられるような、芳醇な音である。高かったが、買って良かった。
ただ、USオリジナルと比べてどちらが好きかと問われたら、間違いなくUSオリを選ぶ。
音質だけでいえば、Analogue Productions盤のほうが上だと思う。しかし理屈ではなく、USオリジナルは聴いていて楽しいのだ。鮮度とか音質とか、そんなこと気にせず、聴いていて知らず知らず音に惹き込まれてしまうような、好ましいサウンドなのである。
例外はあるものの、やはりオリジナル盤には抗いがたい魅力があるのだろう。
とはいえ、状態の良い本作のUSオリなんて、なかなか手が届く価格では入手できない。
だから今回購入したAnalogue Productions盤で、もうこのアルバムについてはアガリにするつもりである。アナプロ盤だって、そこそこの出費だったのだ。
アナログ・レコードは、本当に魅力的であると同時に、付き合い方が難しい。
あと、この収録時間で2LPだと片面10分程度なので、頻繁にLPを裏返す必要があるのが面倒だ。これもレコードの宿命ですな。
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