2ヶ月以上前になるが、パワーアンプを1台買い足した。長野県のガレージメーカーであるサウンドパーツの真空管アンプである。
購入したアンプについて
従来は、プリアンプ「McIntosh C32」と、パワーアンプ「McIntosh MC2155」を愛用してきた。このコンビで約5年になる。
その間に一時期、ラックスマンの「LX-32u」というプリメインアンプも使っていたが、概ねMcIntoshのセパレートアンプがメインだった。
マッキンのセパレートアンプに何も不満はないのだが、私個人の生来の飽きっぽい性格から、そろそろ違うアンプも試したいと常々考えていた。微妙にホワイトノイズも気になるようになり、そろそろオーバーホールか買い替えか、いずれか決断しないとなーと考えていた。
でもテンションが上がるのは、やっぱり後者のほうだ。
で、買い替えるなら真空管アンプにしようとは思っていた。前述したラックスマン「LX-32u」はハイブリッドで、パワー部は真空管だが、プリ部はソリッドステート型である。
どうせなら、セパレートの真空管アンプにしようと目論んだ。
そして色々と情報を集めて決めたのが、今回の Sound&Parts製メインアンプ「Love Three」である。プリアンプは一旦保留して、パワーアンプだけチューブ化した形だ。
なにしろこのアンプだけで、48万円。個人的にはこれまでで最高額のオーディオ機器であり、プリとセットでホイホイと買い揃えられる値段ではない。
Love Threeシリーズ/E130L プッシュプル
さて、実際に音を出してみた感想というと、極めてニュートラルだなというのが第一印象。透明度が高く、素性の良い音といった趣きである。
想像していた真空管のサウンドとは少し違うが、決してそれが落胆にはつながらない、実に心地よく聴きやすい音だ。奥行きもある。
端的にいえば、「何も足りないところがない」というアンプだろうか。十分な音の厚みと深さ、艶が感じられ、少なくともパワーアンプとして物足りない要素は何もない。
過去にオーディオ機器を買い替えて「失敗した」と感じたことは何度もあるが、今回は少なくとも失敗ではないことは、初日から実感できたことだった。
さて、このパワーアンプを購入して2ヶ月以上が経過した。この間、土日に各日5~6時間ほど使用してきている。
エージングというにはまだ時間が足らないが、現時点では初日から何も違いは感じられない。初めから良い音を出してくれているし、その後も良い方向にも悪い方向にも変わっていない。
家に届いたその日から本領を発揮してくれる、実に安心できるアンプだ。もちろん今後、さらに好みの音に変遷してくれるのなら、それはそれで嬉しいことである。
なお、真空管アンプなので当然ながら、かなりの発熱だ。着弾した2月頭なら大歓迎だったが、部屋に火傷するような熱を出す機器なんて、ごめん被りたい季節が来る。
夏場だけこれまで使っていた「McIntosh MC2155」に戻すという手もアリだが、今回のサウンドパーツ製アンプが気に入っているので、なかなか悩ましい決断を迫られることになる。
いずれにしても、後悔しない買い物ができて良かった。
アンプもスピーカーもプレーヤーも、様々な機種を買い替えてきたが、少なくともパワーアンプに関しては、もうアガリかなと思っている。
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