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【映画】コリーニ事件

タイトルコリーニ事件
監督マルコ・クロイツパイントナー
出演エリアス・ムバレク
アレクサンドラ・マリア・ララ
ハイナー・ラウターバッハ
フランコ・ネロ
公開年2019年
タグ(ジャンル)ドラマ
個人的評価★★★★☆

あらすじ

 ドイツの新人弁護士が、経済界の大物の殺人事件の被告人を弁護することになった。しかし被害者はその弁護士の恩人にあたる人物であり、遺族とも懇意の仲。さらに老いた被告人は頑なに口を閉ざして、動機も一切、語ろうとしない。
 恩人を殺害した被告人の弁護という葛藤を抱えながらも弁護人が事件を調べるうち、徐々に第二次大戦中のナチスの戦争犯罪が浮かび上がり. . . 。

鑑賞後の感想

 いや〜、これは面白かった。
 割と淡々と進む映画で、法廷でのバトルといった趣も少なく、また途中からサスペンス的な展開にはなるものの、あまり視聴者をハラハラさせるシーンもない。なのにどんどん作品に惹き込まれ、後半はあっという間にエンディングに到達してしまった感じだ。
 観終わってから考えると、それほど込み入ったストーリーではない。割とありがちな内容だし、物語としては難しさは皆無。
 ただ、テーマは重厚である。ネタバレになるので詳しくは述べないが、「それが法治国家といえるのか?」という主人公の弁護人の言葉は非常に重かった。
 また脇役がなかなか味のある人物が多く、ほんのチョイ役の参考人や、裁判長の女性なども、実に達者な表情で演じていて、観ていて魅了されてしまった。
 そして黙秘を続ける被告人には、『続・荒野の用心棒』のフランコ・ネロ。ほとんど台詞はないが、目の表情だけで微妙な演技を見せてくれる。
 いやホント、この映画は観て良かった。

 


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