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【セレッソ】 vs FC東京（2022年J1リーグ第25節）

　今日のセレッソ大阪は、アウェイでFC東京と対戦。
　なるべく早く仕事を終わらせて大急ぎで帰宅し、約1時間遅れでDAZN観戦。しかし結果は、0-4の惨敗。
　こんな試合の振り返りなんてホントはしたくないので、いつも以上に手抜きで済ませようと思う。

　スタメンは下記公式Twitterの通り。先日に続いてMF奥埜博亮はベンチ外で、左CBには鳥海ではなく西尾が入っている。2トップは、アダム・タガートと上門だ。

FC東京 4-0 C大阪

　立ち上がりからFC東京は、積極的にセレッソのディフェンスラインへプレスを掛け、またビルドアップではセーフティにボールを回しながら、でも実際にはロングボールを入れて押し込む戦略スタイル。
　ただセレッソもそれなりにハイプレスに来た相手をいなす事に慣れてきたため、それほど脅威には感じなかった。少なくともSB山中がピッチに立っている間は。

　そして始めの決定機は前半5分、MF清武のスルーパスからFWアダム・タガート、MF毎熊とつなぎ、ラストパスは逆サイドのMF為田の足元まで流れてきた場面。為田のダイレクトシュートは、ボックス内でフリーの状態だったが、ボールはクロスバーの上。
　これを枠外で終わるんじゃ、いつ点とれんねんと憤慨したくなる決定機だった。

　そしてその後、今日の試合を大きく動かすアクシデント。SB山中が頭部を負傷し、交代となったのである。
　代わって入ったのはDF進藤。西尾が左SBへ移動し、進藤が左CBとなって試合再会。
　しかしFC東京にボールを握られる展開が続き、26分にはFW渡辺とアダイウトンに2連発となるポスト直撃のシュートを許している。

　ただ前半終了間近の42分、右サイドから攻めこんで、最後はSB松田がボックス内でフリーでいたFW上門にマイナス方向のパス。ところが上門のシュートは、大きくバーの上。
　試合開始早々のMF為田の決定機逸脱に続き、PA内どフリーでの枠外フィニッシュと、とにかくシュートが不味い。日頃から緊張感のないシュート練習をしているのが目に浮かぶような、今日のセレッソの精度の悪さだった。


　そして 0-0 で迎えた後半。セレッソはMF鈴木徳真に代えて、石渡ネルソンを投入。
　ところが後半開始わずか2分で、FC東京が先制ゴール。
　もうここから後は振り返りたくないし夜も遅いので省略するが、先制を許してからはプレーが雑で、とても1点差とは思えない稚拙なボールの動かし方だった。MF清武が降りてこないとボールを前に運べず、そうなると前線に人が足らず、さらに清武もボールロストと、やることなすこと裏目。
　56分という早めの時間帯にFWアダム・タガートとMF為田を下げて、北野とジェアン・パトリッキをピッチに送るが、パトリッキは後ろのスペースのケアを怠るという悪癖は今日も健在。北野は試合終了まで懸命にボールを追っていたが、毎試合のようにこのブログで指摘している通り、ドローかビハインドの状況で彼を投入して事態が好転したことは一度もなく、やはり今節も点は獲れずに終わってしまっている。
　また75分には、SB松田とFWブルーノ・メンデスを交代。西尾・ヨニッチ・進藤の3CBにシステム変更を図ったが、その1分後と2分後に立て続けに失点。
　83分にダメ押しの4点目も決められ、そのまま試合終了。

　SB山中の負傷退場が響いたことは間違いないが、奥埜や原川の戦線離脱、層の薄いSB、フィニッシュ精度の低いアタッカーに加え、ことごとく裏目に出る采配と、なかなかに酷いゲームだった。
　果たして、ルヴァン杯決勝までに、チームは立ち直ることが出来るのだろうか。

選手採点（セレッソのみ）

GK
キム・ジンヒョン　4.5
彼に非があった訳ではないが、4失点では及第点は与えられない。

DF
松田 陸　5.0
FW上門が大きく外してしまった42分にプレーは、気迫があって良かった。ただビハインドになった途端、プレーが雑になる彼の悪い癖も散見された。

マテイ・ヨニッチ　5.0
さすがのディフェンス力は垣間見えたが、ジンヒョン同様、4失点では言い訳はできない。

西尾 隆矢　4.0
急に不慣れなSBへのポジションチェンジというエクスキューズはあるが、それを考慮しなければ到底チームに貢献したとは言い難い。相手にとってセレッソの左サイドは、まったく驚異ではなかった。

山中 亮輔　5.0 (26分OUT)
早い時間帯に負傷来場しているので採点にあまり意味はないが、とにかく軽症であることを祈りたい。

MF
毎熊 晟矢　4.5
最後までよく走ったが、1対1での守備の軽さも目立った。

鈴木 徳真　5.0 (HT OUT)
FC東京のプレスにも落ち着いて対応したが、彼がベンチに下がった後半にチームは総崩れとなった。あと、清武との位置関係が今ひとつだった。

清武 弘嗣　4.0
上でも触れた、前半5分のMF為田の決定機を演出した縦パスは良かったが、その後は凡庸なプレーヤーに成り下がってしまった。

為田 大貴　4.0 (56分OUT)
決めるべきシーンで決めないとこういう試合になるよという戦犯その1。西尾が左SBになってからのポジショニングも、配慮を欠いた。

FW
上門 知樹 　4.0
決めるべきシーンで決めないとこういう試合になるよという戦犯その2。死にものぐるいでシュート練習に励んで欲しい。FWやからね。危機感を持って。1球1球、集中して。

アダム・タガート　4.0 (56分OUT)
もう少し前線でボールを収めて欲しいと願うのは、無理な期待なのだろうか。FC東京のDF森重に完敗で、ほとんど仕事をさせて貰えなかった。

 

交代出場
進藤 亮佑　4.5 (24分IN)
SB山中の負傷退場によりスクランブル出場。味方との連携の低さは感じたが、こき下ろすようなパフォーマンスでもなかった。

石渡 ネルソン　4.0 (HT IN)
経験が浅いという点を考慮しても、せいぜいこの点数だろう。バックパスや横パスなど、消極的なプレーが目立ち、前へボールを出したのは数えるほど。ポジショニングも曖昧で、ボールホルダーに対する寄せも甘かった。

ジェアン・パトリッキ　4.0 (56分IN)
62分に左サイドから良いクロスを供給したシーン以外は、精彩を欠いたプレーが多かった。

北野 颯太　4.0 (56分IN)
頑張っているのは見て理解しているが、やはりプロは結果が第一。何度も言うように、点が必要な状況での彼の投入は、いつも結果が出ない。入れるならリードした場面だ。

ブルーノ・メンデス　ー (75分IN)
出場時間が短く採点なし。

 

監督
小菊 昭雄　3.5
メンバー選考、アクシデント時の対応、采配など、すべてが散々な結果を招いた。この敗戦を糧とし、チームを1段階高いレベルに押し上げて、ルヴァン決勝を迎えて欲しいと、心から願う。

 

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