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【セレッソ】 vs サンフレッチェ広島(2023年J1リーグ第10節)

 今日のセレッソ大阪は、ホームでサンフレッチェ広島と対戦。昨年、4度にわたって煮え湯を飲まされた相手だ。
 スタメンは下記公式Twitterの通り。

 いい加減、勝っておかないと苦手意識が植え付けられてしまうので、どんな形でも勝利を掴んで欲しかったが、やはり返り討ちに会い、0-1で破れている。

C大阪 0-1 サンフレッチェ広島

 前半はサンフレッチェの圧をモロに受け、防戦にまわるセレッソ。6分にはCBヨニッチのサイドでの対応ミスからボックス内までボールを運ばれて最初の決定機を作られ、そのすぐ後にもコーナーキック三連発を食らうなど、立ち上がりからセレッソ陣内を蹂躙されていた。
 前半でいえば、14分にMF為田が広島PA内でヘディングシュートを放ったのが、唯一のチャンスだったと思う。
 他は守備ばかりで、ほぼセレッソ陣内でのプレーに終止。サンフレッチェのフィニッシュの精度が高くなかったことと、GKキム・ジンヒョンが適切な対応でゴールを守り、なんとかスコアレスのまま後半へ折返した状況だった。

 そして後半。引き続きサンフレッチェが圧倒的有利にゲームを進めたが、57分にセレッソに決定機。右サイドからパス交換でボックス内へボールを送り、ファーにMF為田が絶妙なタイミングで走り込んだが、目の前のゴールへシュートを打たず、右側のFWレオ・セアラへパス。このボールが少しズレてGK大迫にキャッチされ、この試合、最初で最後の得点チャンスを棒に振ってしまった。
 パスを選ぼうが決まっていればもちろん文句はないのだが、結果的にシュートにも至らず絶好の好機が消滅してしまった形だ。誰がなんと言おうと、為田には猛省を促したい失態である。

 そしてその後もサンフレッチェの優勢は変わらず。サイドに押しやられて数的有利を作られボールを失い、攻守の切り替えでも遅れを取り、コーナーキックではいつも相手に先に触られ、ゴールキックではつなぐのかロングフィードを蹴るのか、前と後ろで認識がバラバラの場面まであったりと、散々な内容。

 それでも試合終盤までスコアレスのまま推移したが、後半アディショナルタイムにとうとう失点。右サイドを突破されてクロスを入れられ、途中出場の広島FWドウグラス・ヴィエイラにゴール真正面からズドンとぶち込まれた決勝点だった。
 試合開始直後からほとんどの時間をディフェンスに費やし、選手たちは精神的にも肉体的にも疲弊しきった時間帯での失点であり、特に誰がどうとか言及する類いのシーンではない。入れられるべくして入れられたゴールであり、むしろよく後半アディショナルタイムまでスコアレスで進んだものだと、観ていた誰もが感じた内容だったと思う。

 こうしてセレッソは、為す術なく試合終了のホイッスルを迎え、恐らく大方の予想通り敗戦となった。
 なぜ交代は二人だけにとどまったのか。なぜFW加藤陸次樹は左サイドに配されたのか。なぜサンフレッチェの圧を逃すようなプレーが選択されなかったのか。
 色々と分からないことの多い90分だった。
 1つ言えるのは、到底セレッソが優勝争いを演じられるようなレベルではないという事だ。このブログで開幕時から何度も述べているが、本当に単に勝った負けたを繰り返すだけの1年である。
 個人的には、これほど意図が不明でボールも持てず、試合でも勝てないチームを見るのは、心から苦痛である。

選手採点(セレッソのみ)

GK
キム・ジンヒョン 6.5
キックの精度は高いとはいえなかったが、ファインセーブを繰り返して試合終盤までスコアレスを保った。失点シーンはノーチャンスだった。

DF
松田 陸 5.5
失点シーンではやや無謀に上がってしまい、右サイドのスペースを上手く使われてしまったが、それ以外では概ね良いディフェンスだったと思う。

マテイ・ヨニッチ 6.0
サンフレッチェの狙いとして彼をサイドに釣り出す狙いがあったと思うが、それでも懸命にボックス内を死守していた。防戦一方の時間帯に、味方を落ち着かせようとしてたプレーも好印象。失点に関しても、彼に非はない。

鳥海 晃司 6.0
ヨニッチと同様、よく集中して守っていたと思う。失点シーンは、彼が触れなかったか微妙なところだが。

山中 亮輔 5.0
攻守ともに精彩を欠き、特に序盤、サンフレッチェMF越道にチンチンにされた場面は頂けない。得意のクロスも見せ場なく、左サイドを停滞させてしまった。

MF
毎熊 晟矢 5.5 (86分OUT)
サイドで嵌めに来る広島の戦略を受け、なかなか良いパフォーマンスが発揮できないまま、終盤にベンチへ下がった。

原川 力 5.5
前半は相手ボールホルダーへの寄せの速さが目についたが、疲れからか後半は消えかかっていた。

奥埜 博亮 5.5
彼らしい気の利いたプレーは何度もあったが、残念ながらそれが結果に結びつかず。後半のはじめ頃は意図的に前目にポジショニングをとり、しばらくの間、セレッソに優位な時間をもたらしたが、広島の対応も早く、長くは続かなかった。

為田 大貴 4.5 (71分OUT)
後半の大決定機でパスを選択してチャンスを逸したことを考えると、もっと採点は低いものになるが、その時間帯まで彼以外にほとんどシュートチャンスがなかったことを考慮して、少し甘めの採点。

香川 真司 5.5
今節もフル出場。広い視野を発揮したパスなどもあったが、全体的にはサンフレッチェの網をかいくぐれなかったという印象。

FW
レオ・セアラ 5.0
彼がプレスバックすることで前線にボールが運べなくなるジレンマを終始かかえていた90分だった。その評価はともかく、降りてきて自陣の危険な位置でファールを犯すのは反省して欲しい。

交代出場
加藤 陸次樹 5.0 (71分IN)
不慣れなポジションで奮闘できず。気持ちは見えたが、相手に脅威を与えることは出来なかった。

中原 輝 ー(86分IN)
出場時間が短く採点なし。

監督
小菊 昭雄 4.0
この一週間、いったい何の準備を行ってきたのか。86分まで選手交代が一人という采配は、恐らくMF毎熊をなるべく引っ張って、最後にクロスから1点をもぎ取って逃げるという考えだったのか?というくらいしか思い浮かばないが、どうあれ結果は敗戦だ。無様な90分を見せた責任の多くは、彼にある。スタジアムに行かず、DAZN観戦で済ませて良かったとサポに思わせるフットボールは、二度と観たくない。


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