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【LP購入記録】THE GIRL IN THE OTHER ROOM/ダイアナ・クラール

 とりあえずまた、ダイアナ・クラール を1枚ご紹介。2004年に発表された、スタジオ・アルバムとしては7作目にあたる作品である。

The Girl in the Other Room/ダイアナ・クラール

アーティストDIANA KRALL
タイトルTHE GIRL IN THE OTHER ROOM
カタログNo.602547376923
プレス国ドイツ

 エルビス・コステロ と結婚後に初めて発表されたアルバムだ。デビュー当時のスイングするジャズからはすでに離れていた時期で、収録曲の半分以上に コステロ の名がクレジットされている。曲によっては、かなりポピュラー音楽に近いといえる作品も少なくない。
 ただ僅かながら、聴き応えのあるインスト・パートもある。たとえ少しでも、ダイアナ・クラール のスイングするピアノが聴けるのは、本作が最後なのではないだろうか。
 個人的には、1stや2ndアルバムの頃の彼女のピアノが好きなので、ああいう作風に戻って欲しいなとは思うが、本作以後もどんどんジャズからは離れていったので、もう期待するだけ無理だろう。

 とはいえ本作も、相変わらずサウンドは抜群。プロデューサーはもちろん、トミー・リピューマ だ。他のアルバムと同様、静謐で凛とした、それでいて柔らかい音に仕上げられている。

 彼女の作品は、本当にサウンドが心地よい。音だけでアルバム1枚聴けてしまう。
 などと言いながら、その実よく聴くのは、本作と1st 「STEPPING OUT」、そして 「LOVE SCENES」 の3枚に偏っているのが実情だ。
 この3枚は、個人的には別格の完成度である。
 そして彼女の作品で欲しいLPは全部すでに入手してしまったので、このブログで彼女のアルバムを紹介するのは、今回が最後になると思う。
 でも叶うなら、初期の頃のジャズ作品を出して欲しいなーとは願っている。

 


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