ずいぶんと久しぶりにLP購入記録を投稿。ジャズ史に残る名盤のひとつ、アート・ペッパー の 「MEETS THE RHYTHM SECTION」 の Analogue Productions盤である。
Meets the Rhythm Section/アート・ペッパー
アーティスト | ART PEPPER |
タイトル | ART PEPPER MEETS THE RHYTHM SECTION |
カタログNo. | APJ010 |
プレス国 | アメリカ |
Analogue Productions のLPレコードには、絶対の信頼をおいている。過去に一部ハズレもあったが(オスカー・ピーターソン の 「WE GET REQUESTS」 など)、概ね好みのサウンドに仕上げられていることがほとんどだ。
だから本作 「ART PEPPER MEETS THE RHYTHM SECTION」 のAnalogue Productions盤も、かなりプレミアム価格で中古売買されているが、何とか1万円以内で販売されていたのを見つけたので、すぐに買ってしまった。
このアルバムのLPは過去に2枚、購入したことがある。
1枚は1973年頃に再発されたステレオUS盤、そしてもう1枚は昨年RSDで発売されたモノラル盤だ。
前者の音はとても気に入っていたが、後者はMONO盤だったので試しに買い足した形である。ただ今ひとつ眠たい音だったので、すぐに売り払ってしまった。
正直なところ、前者のUS盤で十分満足していた。ただアナプロ盤は、一度は聴いてみたい。
ということで今回、入手に至った。
で、肝心の音だが、一聴してすぐに分かる、好みのサインドだった。
アナプロらしい耳障りの良さと深みが感じられる、個人的にも大好物な音質である。
一度、両面を通して聴いてから、せっかくなのでもともと持っていたUS盤と、A面だけ聴き比べてみた。
結論から述べると、ほとんど差はない。
無理に違いを見つけると、Analogue Productions盤は甘美で響きが多めな印象だ。こちらの方がまろやかで耳に優しい。サックスの音色も、艶やかで官能的である。
ただベースだけは、’73年US盤の方が上だろうか。どんなプレイをしているのか、細部まで聴き取りやすい。
いずれにしても違いは僅かだ。ドラムとピアノについては、聴き比べても差は感じられなかった。
どちらか選べと言われれば、とりあえずAnalogue Productions盤を選択するが、価格差も大きいので、コスパを考慮すればもう一方のUS盤こそオススメかもしれない。
ただ個人的には、ようやくこの不朽の名作をアナプロで所有することができて、とても満足である。
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