最近購入したLPの中で、どハマりしている1枚。フレディ・ハバード の 「Breaking Point」 である。
BREAKING POINT/FREDDIE HUBBARD
アーティスト | Freddie Hubbard |
タイトル | Breaking Point |
カタログNo. | BST 84172 |
プレス国 | 不明 |
そもそも昨年から、ブルーノートの「TONE POET」シリーズにハマっているのである。シリーズ全品がそうなのかは分からないが、オリジナルのアナログテープを基にケヴィン・グレイがマスタリングを行っているLPで、いずれもかなり良質な音が聴ける。
何枚か購入しているが、どれもも満足のいくサウンドで、今のところハズレがない。
本作 「Breaking Point」 も、「TONE POET」シリーズだから買ったようなものだ。特に好きな作品だった訳ではない。
ところがこのLPで聴くと、実に官能的かつ熱情的に心に迫ってくる。サブスク音源をイヤホンで聴いているときには特にエネルギッシュには感じなかった演奏が、このLPで自宅スピーカーから鳴らすと、思わず「オオオ!?」と身を乗り出してスピーカーを凝視してしまう、そんな音だ。
単にリアルというだけでなく、ほとばしる情熱が見えるような、エモーショナルなサウンドである。
そして音が良いと、作品が一段高いレベルにあるように聴こえるのも、オーディオあるあるである。
これまであまり心動かされることのなかったアルバムなのに、このLPで聴いた途端、ジャズ史に残る名演に感じるのだから、我ながら幸せな耳だ。
それにしても、まさしくジャズ史に名を残す名エンジニア/ルディ・ヴァン・ゲルダーが半世紀以上も前に録った作品を、現代の匠ケヴィン・グレイがマスタリングしたレコードで聴けるなんて、よくよく考えると極めて恵まれた時代である。
もしかしたら10年後くらいに「ケヴィン・グレイのレコードを新品で買えたなんて、良い時代だったな」なんて思い返すことになるかもしれない。
↓ コメントはこちらへ ↓