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【LP購入記録】JAZZ4枚

 昨日届いた新品LP5枚のうち、4枚は今日聴いたので、簡単に感想を書き残したい。
 OJCの再発盤2枚と、今ハマっているブルーノートのTONE POETシリーズ2枚だ。4枚ともすべて、ケヴィン・グレイのマスタリング盤である。

BLUE TRAIN/ジョン・コルトレーン

アーティストJOHN COLTRANE
タイトルBLUE TRAIN
カタログNo.BLP 1577(4548105)
プレス国不明

 この4枚の中では最も期待していた1枚。だったが、感想は今ひとつ。
 一番がっかりしたのは、リズム隊が後ろに引っ込んだサウンドになっていることだ。特にドラムとベースは音もややボンヤリしていて、スカッとしない。
 もともとあまりリズム隊の音が良いアルバムではなかったが、それにしてもフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムにキレがなく、しかも後ろに下がってこもっている。
 10年前に再発された、ブルーノート75周年のLPの方が、溌剌としていて良かった。両者の違いなんてほんの僅かだが、それでも好みでいえばかなりの差がある。
 今回のTONE POET盤は、聴いていて今ひとつ楽しくない。僅かな音の差でこれほど受け取り方が変わるなんて、実に恐ろしい話である。

Picture of Heath/チェット・ベイカー、アート・ペッパー

アーティストCHET BAKER、ART PEPPER
タイトルPicture of Heath
カタログNo.PJ-18
プレス国アメリカ

 そもそも西海岸の作品は硬い音が多く、個人的にはあまり好きではない。ドラムであれば、スネアやバスドラがコンコントントンと深みのない無機質なサウンドであることがほとんどだ。
 本作にしてもその傾向は踏襲されていて、TONE POETシリーズだからといって劇的に音色が変わるはずもなく、やはりそれほど好きな音ではなかった。
 内容的には、もちろんすでに知っている作品なので可もなく不可もなくといったところだが、わざわざレコードを買うほどの意味はなかったかなというのが率直な感想である。

Waltz for Debby/ビル・エヴァンス

アーティストBill Evans Trio
タイトルWaltz for Debby
カタログNo.CR00617
プレス国不明

 これまでで最も多くのLPを購入している作品。今回で6枚目くらいか。
 このアルバムは数年前にanalogue productions盤を入手したときに「もうこれでアガり!」と思ったのだが、OJCがケヴィン・グレイのマスタリングで再発したと聞いて、我慢できずにポチってしまった。
 で、結果としてはやっぱりanalogue productions盤の勝ちである。そんなに大きな差はないが、どちらか選べと言われたら、躊躇なくアナプロ盤を選ぶ。
 このOJC盤の方が、ちょっと硬派というか、特にベースの音に色気が足らない。
 ただしアナプロ盤は中古でも1.5万円オーバー。価格差を考えたら、このOJC盤はオススメだ。

Sunday at the Village Vanguard/ビル・エヴァンス

アーティストBill Evans Trio
タイトルSunday at the Village Vanguard
カタログNo.CR00609
プレス国不明

 今回購入したLPの中では、唯一の当たり。
 これまではABC盤(『Live At The Village Vanguard』)をよく聴いていて、これが鮮度の高い音だったのだが、今回のOJC盤も決して悪くない。ABC盤に匹敵するサウンドである。
 どこか暗い音なのはこのOJC盤も従来通りだが、意識しなくとも聴いていて耳が追随してしまうような感覚だ。
 鮮度の高さでいえばABC盤に軍配を上げるが、年代物なのでそれなりにノイズも入る。それを考えると、今後メインで聴くのは、今回入手したOJC盤になってくると思う。


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