本ページはアフィリエイトによる収益を得ています

【セレッソ】 vs 名古屋グランパス(2024年J1リーグ第9節)

 今日のセレッソ大阪は、アウェイで名古屋グランパスと対戦。
 セレッソのスタメンは、前節の川崎フロンターレ戦と変わらず。

 今季ここまで負けなしで快進撃を続けてきたセレッソだったが、ついに今節は黒星。1-2で敗北を喫している。

名古屋グランパス 2-1 C大阪

 前半はセレッソがゲームを支配した。
 ただしグランパスはFW永井頼みで、それだけに守備は堅く、内容の割にはセレッソの決定機はほとんどなかった。

 一番の好機は、12分のコーナーキックの場面だろうか。
 ルーカス・フェルナンデスの蹴ったボールに、ファーサイドでうまくフリーになったCB舩木がヘディング。しかしここは、名古屋GKランゲラックの好セーブに阻まれてしまった。
 また17分には、左サイド奥からFWカピシャーバが中へボールを入れ、ファーサイドのルーカス・フェルナンデスが頭で落としてMF柴山へ繋げたが、シュートは大きく枠の上。
 柴山は28分にもドリブルシュートを放つも、ややボールに威力がなく、GKランゲラックがキャッチ。

 30分を過ぎた辺りからグランパスもボールを持つようになったが、前半はスコアレスのまま終了。
 前半0-0は、名古屋にとってはプラン通りだろうし、セレッソにとっては先制点をとっておきたい内容だった。

 そして後半、名古屋は山中に代えて中山をスタートから投入し、少しずつギアを上げてくる。
 立ち上がりはややグランパスが優勢にゲームを進めたが、セレッソも負けじと62分にIHふたりを同時交代。香川とヴィトール・ブエノがピッチへ。

 しかしその直後に失点。コーナーキックのシーンで、名古屋FW和泉竜司のシュートは、GKキム・ジンヒョンが弾くものの、こぼれ球を三國ケネディエブスに押し込まれての先制点だった。

 しかしその直後のプレーで、セレッソも追いつく。
 名古屋GKランゲラックが、サイドのCB河面にパスしたボールを、FWルーカス・フェルナンデスがカット。
 そのままルーカスがボックス内からグラウンダーのクロスを入れたところ、FWレオセアラのニアに走り込んだ三國ケネディエブスがゴールへ押し込む形となり、記録はオウンゴールとなった。

 この後、グランパスはすかさずFWパトリックとMF椎橋を投入。
 セレッソも81分にカピシャーバを下げて山田をピッチへ送り出したが、その直後に追加点を許してしまう。
 セレッソ陣内だがゴールからは遠い位置からのフリーキックで、大きく蹴られたボールを名古屋FWパトリックが頭で折り返し、ゴール前にいたFW永井がダイレクトで右足を振り抜いてゴール左隅へ沈めた得点だった。

 パトリックが空中戦に滅法強いことは嫌というほど知っているが、それでもハイボールの競り合いにまったく寄せられなかった山田のプレーは痛恨だし、永井のシュートに対して壁となるべきCB鳥海の対応もお粗末なものだった。
 昨季、何度も見せられた安い失点である。

 結局このままセレッソは追加点を奪えず、1-2で敗戦。
 グランパスが、選手交代の度に推進力を上げてくるのに対し、セレッソは香川は悪くなかったものの、ヴィトール・ブエノはフラフラしてスペースを空け、山田はカピシャーバが相手に与えていた脅威を無にするだけで、気迫も強度も何もないプレーに終始し、失点にも関与。
 交代カードを2枚余らせ、また途中出場した選手がその役割をまっとうできないというのは、結局はスタメンとベンチスタートの選手との差が大きいのだろう。

 まだたった一回、負けただけである。
 特に下を向く必要はないと思うものの、チームとしての底上げは必須だろう。
 個人的には、夢から醒めさせられたというか、現実を見せつけられたような気分だ。

選手採点(セレッソのみ)

GK
キム・ジンヒョン 5.0
2失点ともノーチャンスだろう。ただロングフィードの精度が悪かったのは、残念だった。

DF
毎熊 晟矢 5.5
強度のあるプレーを見せ、ルーカス・フェルナンデスとの連携も良かったが、チームを助けるには至らず。

鳥海 晃司 4.5
2失点目は、身を挺してシュートブロックに入って欲しかったが、何だかボールを避けているように見えた。そのシーン以外は質の高いプレーばかりだっただけに、悔やまれる対応だった。

舩木 翔 5.0
センターバックとしての働きは及第点。ただロングパスの精度はイマイチ。

登里 享平 5.5
相手が3バックということもあり、いつも以上にボランチ位置に入る時間が長く、効果的にボールを動かした。

MF
田中 駿汰 5.0
グランパスの硬い守備の前に、上手く攻撃の指揮を執ることが出来なかった。

奥埜 博亮 5.5 (62分 OUT)
どこにでも顔を出す、実に彼らしいプレーが散見。チームを勝たせることは出来なかったが、彼の働きは賞賛に値する。

柴山 昌也 5.0 (62分 OUT)
動きは良かったが、何だか味方と噛み合わないシーンが多く、フィールドプレーヤーの中で少し異質だった。

FW
カピシャーバ 5.0 (81分 OUT)
目を見張るような突破はなかったものの、グランパスの右サイドへ脅威を与えていた。

ルーカス・フェルナンデス 6.0
特に序盤の彼は凄かった。前線で起点になりまくりで、後半のオウンゴールも、彼の献身的なプレーが生んだものである。

レオ・セアラ 5.0
スルーパスに抜け出した84分のシュートは、惜しくもポストの左へ。枠には飛ばして欲しかった。

交代出場
香川 真司 5.0 (62分 IN)
81分にワンタッチで縦に出したスルーパスこそ、彼の真骨頂だろう。今日のような相手にこそ、彼をスタメンでぶつけたかった。

ヴィトール・ブエノ 4.5 (62分 IN)
前への推進力をまったく出せず、停滞を生んでしまった。

山田 寛人 ー (81分 IN)
出場時間が短く採点なし。ただもうしばらくは観たくないかな。

監督
小菊 昭雄 5.5
終わってみれば内容の割には枠内シュートやチャンスの数は少なかったが、フィニッシュの精度があれば勝ち点が拾えたゲームである。このまま質の向上を期待したい。


↓ コメントはこちらへ ↓

タイトルとURLをコピーしました