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【セレッソ】 vs コンサドーレ札幌(2022年J1リーグ第5節)

 今日は実家の用事で帰省しており、セレッソ大阪の試合は夜9時ごろからの時間差DAZN観戦。という事で観終わるとすでに遅い時間であり、通常ならブログでのレビューはお休みさせて頂くパターンなのだが、前節も旅行に出かけてサボっているので、今節は夜更けにチャチャッと感想だけ記したい。

C大阪 2-2 北海道コンサドーレ札幌

 セレッソのスタメンは、ブルーノ・メンデスと山田の2トップに、怪我で離脱の清武に代わって乾が左サイドに復帰。そして西尾と進藤の2CB。左SBには前節に続いて山中が入り、丸橋はベンチ外である。
 試合結果としては、セレッソが2度リードを奪うものの2度とも追いつかれ、2-2 のドローに終わっている。

 序盤は割とセレッソがペースを握っていたが、90分を通して観ると、コンサドーレの方がやりたい事がやれていたと思う。もしくはやりたいフットボールが定められていたと言っても良い。
 セレッソは今節も特に狙いが分からず、個人技と閃きと運頼みに近い。これではMF清武の抜けた穴が大きすぎると危惧していたが、今日のところは何とか勝ち点1を拾うことが出来た。相手のミスに助けられた場面が少なくなかったが。

 ともかく先制点はセレッソ大阪。前半24分に、コンサドーレのビルドアップにプレスを掛けて高い位置でボールを奪い、バイタルにいたMF乾が軽いフェイントからPA内の山田へ柔らかいパス。これを山田が左足1タッチでシュートコースへボールを動かし、右足で決めた先制点だった。
 左足でのボールの置き方が抜群であり、やはりFWたる者こうでなくてはと思えるプレーだった。
 そして恐らく小菊監督の狙いは、この得点シーンのようなパターンなのだろう。

 しかし喜んだのも束の間、わずか5分後にはコーナーキックから札幌DF岡村にヘディングを決められ、あっという間にゲームは振り出しに。
 前半はこのまま 1-1 で終わっている。

 そしてエンドが代わった後半、まずはセレッソが得点。
 61分、コンサドーレ札幌がディフェンスラインからビルドアップをスタートする場面で、同点ゴールを決めたDF岡村がなんとPA内で空振り。すかさずそこに走り込んだのが、FWブルーノ・メンデス。
 そして焦った岡村がクリアーしようと蹴ったボールが、ブルーノ・メンデスの足に当たって跳ね返り、札幌ゴールへ吸い込まれる勝ち越し点となった。
 岡村の空振りはリプレイで観ると、キックの際に踏み込んだ軸足がボールに当たってしまい、そのために右足が空を切った形だった。彼にとっては悪夢のような失点だったろうと思う。

 しかし再びコンサドーレが追いつく。
 75分に札幌MF金子が精度の高いクロスを上げ、途中出場のFW中島がファーサイドから走り込んで頭で触った(?)ゴールだった。
 恐らくFW中島が触っても触らなくてもゴールに吸い込まれていたクロスであり、GKキム・ジンヒョンとしては防ぎようのない失点である。背後から走り込まれる形となったCB進藤としても、どうしようもない。あのクロスを蹴らせた時点で勝負ありだろう。
 出来ればその前に起点となった、MF為田の雑にクリアーしようとしたプレーは、やや残念だったと感じたが、これは少し厳しすぎる評価かもしれない。

 この後も両チームは勝ち点3を目指して何度かの好機を迎えたが、互いに決めきれずに試合終了のホイッスル。
 ミスから失点したコンサドーレにとっては少し悔しいドローだったと思う。
 ただこのまま行けば、シーズン後半の対戦では恐らく札幌の勝利で終わるだろうなと感じてしまうだけの、チームとしての方向性や連携の差はあった。コンサドーレはノールックパスでボールをつなぐシーンが何度かあり、それは言うまでもなく選手の動きやポジショニングがきちんとシステムとして定められている証左である。
 対するセレッソは、遅攻すべき場面で縦に急いで無駄にボールを奪われるといった、なにもデザインされたものが見えないサッカーだった。

 セレッソはここまでリーグ戦5試合を終えて、わずか1勝。こんな成績で8位にいるのだから、無意味に危機感が薄れてしまって、なんとも複雑な心境だ。

選手採点(セレッソのみ)

GK
キム・ジンヒョン 6.0
今節もフィードの安定しないシーンがあったが、90分通して評価すれば、まずまずといったパフォーマンス。前半16分のピンチでは、ゴールを死守した。

DF
松田 陸 4.5
ずーっとブログで言い続けている通り、クロスの精度が低すぎる。今日、彼がクロスを上げる場面は多くなかったが、いずれも良質なボールがゴール前に来ていればというシーンだった。45分と55分の場面がまさにそうで、特に後者は完全フリーの状態でのキックであり、会場からも落胆の声が漏れていた。

西尾 隆矢 6.0
2失点はしたが、決して悪い内容ではなかった。

進藤 亮佑 6.0
西尾と同様、確実に及第点は超える働きだったと思う。後半にはドリブルでボールを前に運び、チャンスを創った場面もあった。

山中 亮輔 5.0
前節は鮮烈な輝きを見せたが、相手(清水エスパルス)の対応が緩かっただけという一抹の不安を裏付けるかのような、低調なパフォーマンス。ただ、やはり左足のクロスには期待感がある。

MF
中原 輝 5.0 (75分OUT)
身体が重そうというのが、率直な感想。セルフジャッジでプレーを止めたり、決定機を外すシーン(どのみちオフサイド・ディレイ中のシュートであり、決まっていてもノーゴールだったが)もあった。

奥埜 博亮 6.0
もう完全復活でしょう。至るところに顔を出し、ボールを運び、パスコースも作る。彼らしいプレーの連続だった。

原川 力 5.5
中盤でボールは狩れていたが、割と危険なパスミスもあったりと、やや微妙。ただ86分のフリーキックは、札幌GK大谷のファインセーブに防がれたが、ぎりぎりゴール隅に入る極めて精度の高いキックだった。

乾 貴士 5.0 (67分OUT)
怪我明けとあってか、完全復調とは言い難い。至近距離からの速いパスを難なくトラップするなど、技術の高さは見られたが、チームへの貢献度は高くはなかった。54分のチャンスは、シュートまで持ち込みたかった。

FW
ブルーノ・メンデス 5.5 (62分OUT)
得点はマークしたが、それ以外のシーンでは今ひとつ。前線でボールを収めることが出来ず、周りとの連携もチグハグだった。

山田 寛人 6.0 (25分OUT)
平日の間に小菊監督が予言していた通り、J1では2年ぶりとなるゴールを決めた。ホント、監督が話していた通りである。

交代出場
上門 知樹 4.5 (67分IN)
ボールが収まらず、シュートも打てずに終わった。

北野 颯太 5.5 (67分IN)
たとえ途中出場でも、毎試合きっちり好機にからむのだから、やはりそのセンスというか嗅覚は間違いなく高いレベルだ。

為田 大貴 4.5 (64分IN)
82分、SB松田のクロスにタイミングよくゴール前に走り込んだが、惜しくもボレーシュートはミート出来ず。手前でワンバウンドした合わせるのが難しいクロスだったので、もう少し質の高いボールが来ていればというエクスキューズはあるだろう。

監督
小菊 昭雄 5.0
最低限の勝ち点1は獲れているので、あまり低い採点にはしないが、これまでの長いコーチ経験はどこに活きているのか、よく分からない内容が続いている。

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