ジャズを代表する名盤のひとつ、ジョン・コルトレーン の 「BLUE TRAIN」。
この作品のLPに関しては、ブルーノートの75周年記念として2014年にプレスされたものが最も好みの音なのだが、これについてちょっと迷走してしまったので、書き残しておこうと思う
BLUE TRAIN/ジョン・コルトレーン
アーティスト | John Coltrane |
タイトル | Blue Train |
カタログNo. | BLP1577 |
プレス国 | EU |
冒頭で述べた通り、今回購入したのはブルーノートの75周年盤。しかし実はこれまで都合3回、この75周年盤を買っている。なぜならこの75周年盤が最低2種類あって、無駄な売買を繰り返してしまったからだ。
順を追ってご説明したい。
まずはじめに購入したのは昨年の8月。Amazonアウトレットで安く売ってたので、深く考えず購入した。するとそれまで聴いた中で、最も好みの音で鳴る 「BLUE TRAIN」 だった。
このときのことはブログにも書き残している。
これは期待していなかっただけに、嬉しい誤算だった。
ただアウトレット扱いだった理由として、ジャケットの隅に軽度の折れがあったり、インナースリーブが破れていたりしていた。
盤には何も問題はなかったので、今になって考えるとそのまま所有しておけば良かったのだが、数ヶ月前にたまたま新品でこの75周年盤が安価に売られているのを見つけてしまったので、元のAmazonアウトレットで入手したほうのLPを売り払い、新品の盤を買ってしまった。
結果的にはこれが誤りだった。
新しく届いた新品LPは、確かに75周年記念盤だったが、先に持っていたものと比べるとインナースリーブなどに違いがあった。
そこは少し気にはなったのだが、とりあえず針を落としてみた。
悪くない音だ。
悪くはない。ただ、先に持っていた75周年盤を聴いているときほど、音が良いとも感じない。先の75周年盤はすでに売り払ってしまっていて比較試聴はできなかったが、やはり新しく買い直したほうは今ひとつに思えた。
何だか釈然としない気持ちで数ヶ月このLPを聴いていたが、最近になって再びAmazonアウトレットで、いちばん初めに購入したほうと思われる75周年盤LPが販売されているのを見つけてしまった。
で、ポチったのが今回、入手した盤だ。
結論から述べると、当初に購入したほうの盤であり、やはり音も優れていた。
2種類の75周年盤
そういう訳で、いま手元にこの75周年盤が2枚ある。上の写真でいうと、1枚目(左側)が音が良い方で、Discogsが正しければEUプレス、2枚目(右側)が今ひとつなUS盤のようだ。
センターレーベルを見ると、EUプレスのほうは「Made in the EU」とある。もう一方はなにも表記はない。(USプレスとの表記もない)
またジャケット裏面の下部も、少し違いがある。下の写真でいうと、下側の「UNIVERSAL」マークのある方が、音の良いEU盤だ。
あと、EUプレスは180gの重量盤である。もう一方のほうは重さは測っていないが、手で持っただけでもEU盤より軽いことは分かる。重量差があるのは間違いない。
個人的には、マスタリングもカッティングも、さらに盤の重さといった根本的な仕様も違うLPが、同じバーコード番号で流通していることに、いささか困惑しているというのが本音のところだ。
それはともかく、EUプレスのほうの75周年記念盤はオススメできるサウンドなので、興味のある方は地道に探してみて欲しい。
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