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【セレッソ】 vs FC東京(2023年J1リーグ第8節)

 雨の中での90分となった、今日のセレッソ大阪のFC東京戦。
 今日も私用で数時間遅れてのDAZN時差観戦であり、観終わったのは21時も過ぎていのたで、もうブログはサボろうと考えていたが、見事に勝利したので簡単に書き残そうと思う。
 スタメンは下記公式Twitterの通り。

FC東京 1-2 C大阪

 試合は、早い時間帯にセレッソにアクシデントが発生している。開始7分で、MFカピシャーバが足を痛め、負傷交代となったのである。
 交代で入ったのはクルークス。小菊監督としては、いきなりゲームプランの修正を迫られる展開となった。

 対するFC東京は、徹底してサイドで起点を作る。中を閉めるセレッソを相手に、初めからサイドにボールを預けて前へ運ぶ形だ。
 序盤はこのFC東京の狙いは奏功していたが、それほど時間を置かず、セレッソも奥埜がボールホルダーに近づくことでサイドで数的有利を作って対応ができていた。

 ただし前半は両チームともスコアレス。
 そして後半、先制したのはセレッソ。58分にFC東京陣内の左サイドで、FWレオ・セアラがファールを受けて獲得したフリーキックから。
 キッカーはSB山中。山中はニアにボックス内でワンバウンドするボールを入れ、これにMF奥埜が軽く左足で触わり、GKの頭のすぐ上を抜くゴールとなった。

 山中の意表を突くようなアイデアとキックの精度が光った先制ゴールだった。そして「ニアに速く」というクロスが、いかに効果的かを証明した1点だったと思う。

 しかし、前節ほどではないにせよ、すぐに同点に追いつかれる。
 67分にFC東京DF中村帆高が右サイドでボールを運び、センターラインを少し超えたあたりからバイタルエリアへアーリークロス。ここに走り込んだFW渡邊凌磨が胸トラップから右足ボレーを放ち、ゴール隅へ沈めるスーパーゴールだった。

 セレッソとしては人数は充分だったが、これは相手を褒めるしかないだろう。

 しかし終盤に再びセレッソが勝ち越し。83分のビルドアップのシーンで、左サイドでボールを受けたSB山中が、前のスペースへ走り込むMF上門にパス。上門はこれをダイレクトで中へ入れ、ボックス内で待っていたMF奥埜もダイレクトで左足を振り、GKヤクブ・スウォビィクの手を弾いてゴールへ吸い込まれるゴールとなった。

 試合終盤の苦しい時間帯ではあるが、上門のクロスまでは割と簡単に運べているし、決めた奥埜もステイしてスペースを作ったとはいえフリーでシュートを放っており、FC東京としては痛恨の失点だったと思う。
 事実、これが決勝点となり、セレッソ大阪が逃げ切りに成功している。

 ゲームとしては、FC東京のほうが有利に試合を進めていたとは思うが、決定機のシーンを思い返してみてもセレッソを圧倒していたとまでは言えず、どちらに転んでもおかしくない90分だったと思う。
 こういう試合で勝ち点3をとれるのは大きい。そしてセットプレーで点が獲れているのも大きい。試合の流れと関係なく、飛び道具的なセットプレーで得点できれば、チームとしては大きな武器になるし、「勝負強さ」にもつながる。
 もはや相手を圧倒しての勝利というのは、今のセレッソには期待できないので、今日みたいに地味に勝点を拾っていって、ひとつでも上の順位でフィニッシュして欲しいと願うばかりだ。

選手採点(セレッソのみ)

GK
キム・ジンヒョン 6.0
FC東京のFW渡邊凌磨のスーパーゴールには反応できなかったが、それ以外の場面ではロングフィードも含め、精度は高かった。

DF
松田 陸 6.0
ちょっと奇をてらったクロスが多く、微妙な採点。61分に右サイドを毎熊・香川とのパス交換で突破して上げたクロスは、残念ながらGKがキャッチ。崩しが完璧だっただけに、観ていて落胆したクロスだった。

マテイ・ヨニッチ 6.0
前半21分のFC東京の決定機では、ボールホルダーに寄るか留まるかの判断を誤り、あやうく失点という場面だった。それ以外ではいつも通り、ボールを跳ね返し続けた。

鳥海 晃司 6.5
上で述べた21分のFC東京の決定機のシーンで、最後までFWディエゴ・オリヴェイラに付いてフリーにさせず、ピンチを凌いだ。値千金のディフェンスだった。

山中 亮輔 6.5
序盤はイージーミスも目についたが、やはりこの左足は恐ろしい。先制シーンのフリーキックでの、壁に立ったFC東京FW仲川の顔のすぐ横を通す精度の高さは悶絶ものだ。(というか、仲川がちょっと避けてる?)

MF
毎熊 晟矢 6.0 (65分OUT)
相手の陣内で起点となる場面も多く、目立った働きは少なかったものの、チームの勝利に間違いなく貢献した。

原川 力 6.0
ボールを狩るシーンは少なかったが、役目は果たしたと思う。

奥埜 博亮 7.5
勝利に導いた2得点だけでなく、随所に顔を出してチームを助けた動きも絶品。文句なしのMOMだろう。

カピシャーバ ー (9分OUT)
無念の負傷交代で出場時間が短く、採点なし。

香川 真司 6.5
すっかりセレッソに必要なプレーヤーになってしまい、今節もフル出場。後半に一度、危険な位置でのボールロストがあったが、それ以外は流石のキープ力と視野の広さ、パス精度の高さを見せつけた。

FW
レオ・セアラ 6.5
3試合連続の得点とはならなかったが、前線で孤軍奮闘。事実上1トップとして身体を張ってボールを収めるシーンも多く、味方の上がりを待つ時間を作っていた。終盤は足が止まっていたがフル出場。

交代出場
ジョルディ・クルークス 5.5 (9分IN、76分OUT)
カピシャーバの負傷により、左サイドでスクランブル出場。山中との連携がチグハグだったのは仕方ないが、クロスの精度が今ひとつだったのは残念だった。

中原 輝 5.0 (65分IN)
右サイドでボールを受けても、効果的なオフェンスにつながった場面は、ほとんど無かった。

上門 知樹 6.0 (76分IN)
ダイレクトでの折返しで、勝ち越しゴールを演出。短い出場時間ながら、結果を残した。

監督
小菊 昭雄 6.5
前節はかなり辛辣に批評したが、今日は開始早々のカピシャーバ負傷交代にもかかわらず、流れを見据えた采配で勝ち点3をゲット。76分に途中出場のクルークスを下げ、左サイドに上門を投入する賭けに出て、見事的中させた。


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