本ページはアフィリエイトによる収益を得ています

【本】medium 霊媒探偵城塚翡翠/相沢沙呼

書名medium 霊媒探偵城塚翡翠
著者相沢沙呼
発行年2019年
タグ(ジャンル)ミステリー
個人的評価★★★★☆

あらすじ

死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り──。

引用元:講談社BOOK倶楽部

読後の感想

 『このミステリーがすごい! 1位』とか『本格ミステリ大賞受賞』とか、何かと評判が良かったので、よく知らずに買って読んだ。
 いやいや、これは知らずに読んで正解だった。変に情報を仕入れてから読んでいたら、終盤の展開に対する驚きが半減していたところだった。
 内容は主に4つの章からなる連作集の様相を呈していて、3章を読み終えた時点では、率直な感想としては星3つ。決して面白くない訳ではないが、それほど絶賛されるほどではないのでは?と思っていたが、最終章で一気にヤラれてしまった。

 なぜ本作がこれほど評価が高いのかは、この本の構成にある。読めば解るが、4つの短編からなる連作集かと思われた本作が、実ははじめの3章が最終4章に対する伏線になっているのである。それを4章に入るまで気づかせない構成力と完成度が見事すぎて、私のように前情報なく読んだ人間なら間違いなく驚愕の最終章となるはずである。

 そうした意味では、後から調べて知った単行本刊行時の「すべてが、伏線」というキャッチコピーは、残念ながら読者の驚きを軽減させていると言わざるを得ない。
 そんなキャッチコピーもAmazonレビューも読まずに本書を堪能できたのは、実に幸運だったと思う。

 すべてが手放しで称賛できる内容ではなかった。謎解きの解説はやや分かりにくいし、魅力的でもなかった。果たしてそうなるかなぁ?と思える理論もあった。
 だから星5つとは思わないが、読者に仕掛けられた構成一発で評価をひっくり返すほどの威力があった点は、完全に脱帽である。

 ま、とにかく本書に関しては、なーんにも調べずに読んでみて欲しい。Amazonのレビューにも目を通してはいけない。
 何も考えずに電子書籍で買って読んで、本当にラッキーだった。


↓ コメントはこちらへ ↓

タイトルとURLをコピーしました