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【セレッソ】 vs 柏レイソル(2022年J1リーグ第7節)

 前節、川崎フロンターレ相手に圧巻の試合を見せたセレッソ大阪。中二日の今日は、ホームで柏レイソルと対戦。
 平日の夜なので、いつも以上にササッと感想だけ残したい。
 スタメンは下の公式ツイの通り、前節と変わらずである。

C大阪 0-1 柏レイソル

 中二日での連戦とはいえ2戦目であり、前節が快勝だったので、スタメンを変えないという選択は理解はできる。ただ個人的な単なる勘では、柏ネルシーニョ監督相手にどうかなと感じたが、残念ながら懸念は的中した。
 レイソルのしっかりと準備された網をかいくぐれず、術中にハマったまま抜け出せなかった90分だったと思う。

 セレッソが、前節・川崎戦と同じようにハイプレスを仕掛けていくことは、恐らく誰でも予想していたことだろう。というか、引き出しの数が少ないので、それ以外の戦術の持ち合わせはほとんどない。
 レイソルはこれに対し、割とシンプルに対応してきた。ビルドアップの場面では、セレッソの前線からのプレスを1枚剥がすことを目指し、しかしそれが無理ならあまりボール保持にこだわらず、あっさりとロングボールを蹴り出す。セレッソのCBヨニッチと西尾は競り合いに強いので、たとえ前線が収められないとしても、まずは相手陣内深くにボールを落とし、出来ればセカンドボールを回収するという単純な狙いだ。ただそれを準備してきたとあって、一定以上の効果を上げていた。
 ディフェンス面でも、セレッソがCB脇のスペースを使おうとすると待ったましたとばかりに素早くケアしていて、しっかりと対策してきたことが伺る。

 こうしてセレッソが波に乗れない間に、柏レイソルが先制。レイソルは今季リーグ戦6試合で、失点はわずかに3という驚異的な守備力を誇っているので、先制点だけは与えたくないと願っていたが、前半24分にあえなく失点してしまった。
 セレッソの攻撃時に、柏PA内でMF乾がボールを失ったところからのカウンターで、ほとんど人数を掛けずにゴールを一直線に目指す、電光石火のロング・カウンターだった。

 結局はこの1点が、最後まで重くのしかかった。
 レイソルの優勢はその後も続き、セレッソはメンバーチェンジでも流れを変えられず、0-1で敗北となった。
 セレッソが目指したサッカーが出来なかったというよりは、単にレイソルのほうが1枚か2枚上手だったということだと思う。あまり無理な攻撃はせず、堅実に守りながら90分の間に点を取り、しっかりと試合を締める。こういう巧みなチームを崩せるほどのクオリティが、セレッソにはまだないということだ。
 こういう現実を見据えた上で、高みを目指して行くしかないだろう。

 あと、小屋松というプレーヤーは、どのチームにいても対戦するたびに「嫌な選手だなー」と関心してしまうな。

選手採点(セレッソのみ)

GK
キム・ジンヒョン 6.0
失点は喫したが、素晴らしいセーブもあり、トータルでの評価は決して悪くない。

DF
松田 陸 5.0
いつも指摘するように、相変わらずクロスの精度が低く、彼のキックでは期待値が低い。クロス以外の点ではほとんど不満はないのだが。

西尾 隆矢 5.5
前節では足を痛め、今節では外人選手に踏みつけられるという災難。それでもフル出場して、チームのために戦ってくれたが、相手に突破を許したシーンもあり、高得点は付けがたい。

マテイ・ヨニッチ 5.5
ハイボールの競り合いでは安心して観ていられるが、西尾同様に入れ替わられたシーンもあり、彼のポテンシャルを考えると、やや物足りなかった。

山中 亮輔 5.5
期待の左足も鳴りを潜め、チームを救うには至らなかった。

MF
中原 輝 4.5
90分間フル出場したが、存在感は極めて乏しかった。堅守レイソル相手ではサイド攻撃が重要になるが、ほとんど歯が立たなかった。

奥埜 博亮 6.0
久しぶりに凄い奥埜だった。前後左右あらゆる場面に顔を出し、常に効果的なポジショニングで味方を助けた。

原川 力 6.0
常にボールの近くに位置取りし、相手ゴールを目指した。点は奪えなかったが、彼のパフォーマンスは悪くなかった。

乾 貴士 4.5 (62分OUT)
単純なトラップミスやパスミスが目立ち、ボールロストも散見。ハーフスペースの使い方は良かったが、味方と合わない場面もあった。ただ彼の味方への要求は決して的外れではなく、彼の意図通りに前の選手が動いていれば、チャンスが創出できていたことも事実だと思う。周りに合わせるのではなく、彼のレベルに周りを底上げすべきだ。

FW
加藤陸次樹 5.5 (46分OUT)
ちょっと評価が難しい。前線でタメを作るのに奔走し、一定の成果はあったが、それが十分だったとは言えず、微妙な採点。

山田 寛人 5.0 (72分OUT)
なかなかボールが収まらず、高い位置で基点を作ることが出来なかった。小菊監督は72分まで引っ張ったが、もう少し早めに下げても良かったのではないかと思う。

 

交代出場
北野 颯太  5.5 (46分IN)
後半頭から投入されたが、早い時間帯で無駄にイエローカードを貰ったからか、躍動感に欠けた。動きは良かったが、今ひとつボールが足につかず。

ジェアン・パトリッキ 6.0 (62分IN)
今日の試合の唯一の収穫は、彼の躍動感だろう。彼がピッチに入ってから流れが変わり、柏ゴールに迫る回数が増えた。あまりセレッソでは観なかったゴリゴリ感とスピードを兼ね備えていて、割とフリーダムに動き回っていたからか、ボールに触る回数も多く、期待も持てた。サイドアタッカーだけでなく、2列目から飛び出させるのも面白そうなプレーヤーである。

上門 知樹 5.5 (72分IN)
サポーターからも大きな期待を寄せられてピッチに入ったが、あまり得点の匂いがしないまま、試合終了のホイッスルを迎えた。

舩木 翔 ー (82分IN)
出場時間が短く採点なし。

毎熊 晟矢 ー (82分IN)
出場時間が短く採点なし。

 

監督
小菊 昭雄 4.5
ネルシーニョ監督との経験の違いをまざまざと見せつけられた気分だ。交代カードを切る時間も後手に回り、試合中の修正力も感じられなかった。

 

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