先月、自宅のリビングに置いてあるテレビを買い替えた。
それに伴って、東芝のタイムシフト機能のついたハードディスク・レコーダーも購入した。
これまであちこちでレビューされている「タイムシフト」だが、実際に使ってみるとすこぶる便利なので、今更ながら簡単に書き残したいと思う。
有機ELテレビ「55×8400」
これまで使っていたTVは、10年近く前に購入したプラズマテレビだ。たぶんパナソニックのプラズマテレビとしては、最後のモデルだったと思う。
特に不具合なく使えていたが、次に買い換えるなら有機ELテレビだなーと漠然と考えており、最近では家電量販店に行ったときに価格をチェックしたりしていた。
そして先月、妻の用事で近所のイオンに行ったところ、空き時間にふらりと立ち寄った家電コーナーで、東芝レグザの有機ELテレビがかなり格安で販売されているのを見つけてしまった。
55V型の「REGZA 55×8400」というモデルで、すでにネット上でも販売されていない型落ちながら、13万円強という魅力的な価格設定。しかも古いTVかレコーダーを1万円で下取りしてくれるという。
型落ちといっても展示品ではないし、妻がイオンカード会員なのでさらに5%引いてくれるらしい。
有機ELとはいえエントリーモデルなので、あまり画質や機能に期待はできないが、この値段なら損はないだろうと判断して、残り4台しかないイオンのセンター在庫のうちの1つを、その場で即決した。
翌週末に配達して貰い、設置・配線は自分で行った。スタンドの取り付けなどは、外装の段ボールを上手く利用して安全に行えるように設計されており、説明書通りに組み立てれば簡単だった。
配線もそれまでのTVから特に変えるところはなかったので、何も迷わずに終わった。
そして実際に映してみると、やはり以前のテレビよりは格段に綺麗である。そもそも10年近く前のテレビだったので4Kなんかには対応しておらず、有機ELとか以前に解像度の違いが際立っている。
ただし音質はショボい。もはやベゼルもほとんど無いに等しく、厚みも驚くほど薄いので、残念ながらスピーカーに関しては以前のTVよりも劣っていると言わざるを得ない。
ただ、例えば映画や音楽番組を観る際には、オーディオ・アンプにつないだスピーカーから音を出してやればド迫力のサウンドが味わえるので、通常のTV音声は諦めることにした。近年、サウンドバーが売れているのは、単純にテレビの音質が劣化しているからなのかもしれない。
もうひとつ気になったのは、リモコンの電源ボタンを押してから画面が映るまでに約12秒かかることだ。前のテレビよりも遅く、当初は少し戸惑ったが、意外にこれは慣れてしまって、苦にならなくなった。
ともかく、価格を考えればお得な買い物だったかなと、満足している。
タイムシフトマシンの追加購入
さてここからが今日の本題。設定した複数チャンネルを片っ端から勝手に録画し続ける、全録レコーダーである。東芝でいうところの『タイムシフト』という機能だ。
購入した有機ELレグザ「55×8400」はエントリーモデルであり、タイムシフト機能は付いていない。ただし同じ東芝のタイムシフト対応レコーダーを用意すれば、TV側のリモコンで過去の番組を簡単に視聴できる「タイムシフト・リンク」という機能は用意されている。
せっかくなので『タイムシフト』を体験したかったが、対応するレコーダーはそれなりに高い。そもそもいま使用しているパナソニックのBlu-rayレコーダーも、何も不具合なく働いてくれている。
さすがにレコーダーまで買い換えるのは勿体ないなーと諦めかけたが、調べてみると東芝で「D-M210」という機器を見つけた。
これはBlu-rayやDVDなどには非対応で、タイムシフト機能とHDDだけのレコーダーである。実売価格で4万円前後。これなら買えないこともない。
DVD等はないが、そこは今のBlu-rayレコーダーがあるので何も問題ない。
ということで、テレビの配達から1週間と空けず、この「D-M210」を買い足すことになった。
タイムシフトマシン「D-M210」
購入した東芝「D-M210」は、HDDが2TBしかなく、最大同時録画番組数も6chだけだ。
とりあえずBSは捨てて、単純にNHK教育以外の地上波を割り当てた。
録画時間はチャンネルごとに細かく決めることができるが、早朝も深夜も可能な限り録ってくれという妻のたっての希望を受け入れ、レコーダー本体のメンテナンス時間に割り当てている深夜の1時間を除いた、23時間をひたすら録画する設定にしている。
こうなると2TBという容量なので、4〜5日分しか録画できないが、必要な番組はBlu-rayレコーダーで録画してあるので、妻も特に問題はないとの事。
もちろん設定なんて後で変更できるので、とりあえず地上波6chの23時間全録でスタートした。
ちなみに2TBの容量が一杯になると、自動的に古い録画から削除される仕様である。
で、この運用を始めて数週間が経過したが、思った以上に便利というのが率直な感想だ。
私はもともとテレビをほとんど観ないので、妻の希望でタイムシフトマシンを導入したようなものだが、あったらあったで、なかなか利用価値がある。
一番ありがたいのは、ちょっとした空き時間に直近のニュース番組をチェックできることだ。
例えば平日夜、20時に帰宅したとする。そして夕飯を食べながらニュースが観たいと思っても、どのチャンネルもバラエティしか放送してなかったりする。
こういう時にササッと19時のNHKニュースが観られるのが実に便利だ。しかも興味の薄いニュースは早送りで飛ばせる。
21時半に帰宅すれば21時のニュースがチェックできる。週末の昼、12時半から昼食を摂るときも、正午のニュースを観ることができる。
食事に費やす10分程度の時間を、無駄なく情報収集に充てることができて、これは実に便利である。
もちろんタイムシフト機能を使わなくても、Blu-rayレコーダー等でニュースを録画していれば同様のことが出来るが、そこまでして観たいというものでもない。
あくまで勝手に録画してくれて、そのうち勝手に消えているというのがポイントなのである。
あと、同じ東芝機器なので、TVのリモコンでこれらの操作が完結するところも嬉しい。
TVをつけた後、わざわざ「D-M210」のリモコンに持ち帰る必要はなく、前述した「タイムシフト・リンク」というTVリモコンのボタンを押せば、すぐに過去の番組を視聴が可能だ。
「D-M210」自体は東芝以外のテレビでも使用できるが、リモコンの利便性を考えると、やはりテレビも東芝をオススメしたくなる。
実際「D-M210」のリモコンは、購入直後の設定に用いた後は一度も触っていない。
ちなみに妻にとってのタイムシフト機能は、SNSで話題になった番組などを後から視聴できたり、興味のあるゲストが出ている日だけ『徹子の部屋』を観るとか、そういう使い方らしい。
Blu-rayレコーダーだって毎日『徹子の部屋』を録画予約していれば同じことは出来るが、繰り返すが勝手に録画してくれて勝手に消えてくれるところが重要なのである。
とにかくテレビ番組をほとんど観ない私にとっても、この全録生活は実に快適である。
すでに目新しくもなんともない話題だが、まだ体験していない方には是非ともお勧めしたい。
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