もはや完全にサボり常習犯となってしまった「LP購入記録」。
とりあえず先週納入した1枚をアップしておこうと思う。CARPENTERS の企画盤なのだが、恐らく日本独自のもので、音質に拘った1枚のようだ。
STEREO LABORATORY vol.19/カーペンターズ
アーティスト | CARPENTERS |
タイトル | STEREO LABORATORY vol.19 |
カタログNo. | GXP 6001 |
プレス国 | 日本 |
A面ランアウト | SALBT 1201 B-2 Mahino |
B面ランアウト | SALBT 1202 B-2 Mahino |
「ステレオ・ラボラトリー」というシリーズで、解説書によれば厳選したマスターテープの入手や、ハーフスピードでのカッティングなど、音質を重視したLPという触れ込みである。
収録曲は、5thアルバム 「NOW AND THEN」 から1曲、6th 「HORIZON」 から4曲、7th 「A KIND OF HUSH」 から3曲と、妙に偏りがあるが、選曲は悪くない。
実際に聴いてみると、確かに音質に気を使ったらしく、ややハイファイなサウンドだ。当時としてはかなり低音も効かせており、好き嫌いはともかく、音に拘ってプレスされたであろうことは伺える仕上がりである。
ただ何となく不自然なサウンドにも感じられる。収録曲はいずれもよく聴いてきた作品ばかりなので、違和感があるのかもしれない。
彼らの5thアルバム 「NOW AND THEN」 はUSオリジナル盤を持っているので、試しに聴き比べも行ってみた。
【聴き比べ】Yesterday once more
聴き比べたのは、5thアルバム 「NOW AND THEN」 から今回の「ステレオ・ラボラトリー」盤に唯一収録された 「Yesterday once more」。言わずと知れた彼らの代表曲のひとつだ。
USオリジナル盤は、今回の「ステレオ・ラボラトリー」盤に比べるとやはり軽快で、タッチが軽い。聴きやすいと言えなくもないが、必ずしも良いかどうかは個人差があり、密度が薄いとも感じられる音だ。悪くいえばスカスカなのである。
ただ聴き慣れているからかもしれないが、こちらの方が自然なサウンドに思える。またUSオリジナルとあって、明らかに鮮度は高い。
ここでもう一度、「ステレオ・ラボラトリー」盤を聴いてみる。
やはり低音も効いていて厚みがある。ストリングスの存在感もある。
ただやはり違和感が残る。音のバランスも、聴き慣れたUSオリジナルとは違いがあり、戸惑いが禁じえない。
もっとも、これは何度も言うように慣れの要素が多分に影響しているとは思う。
初めて聴かれるのであれば、恐らく「ステレオ・ラボラトリー」盤のほうが好まれるような気はする。
近年のデジタル・リマスターされたようなサウンドとも少し種類の違う音なので、今日のある方は中古市場を探してみられてはいかがだろうか。
↓ コメントはこちらへ ↓