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【セレッソ】 vs 横浜FC(2023年J1リーグ第24節)

 今日のセレッソ大阪は、アウェイで横浜FCと対戦。
 スタメンは下記公式X(旧:Twitter)の通りで、前節とまったく同じである。

 試合は、引いた相手を崩せないセレッソらしく、なかなか点を奪えなかったが、後半にようやく先制し、その虎の子の1点を守って1-0で勝利している。

横浜FC 0-1 C大阪

 横浜FCは序盤から深い位置まではプレスに行かず、中を固めてカウンター狙い。当然ながらセレッソはボールを握れて相手陣内までは入るが、アタッキングサードはサイドからがほとんど。
 セレッソが中央を固められると崩す術に乏しいことは、横浜FCのスカウティングも織り込み済みだろう。序盤から幾度とチャンスを作るも、決められないシーンばかり。

 その中でも21分、右サイドで相手のパスミスからFWレオ・セアラが裏に抜け出し、マイナス方向のクロスを入れた場面は、決定的だった。最後はMFカピシャーバの左足シュート、そして弾かれたボールをMFクルークスがヘディングで狙ったが、ゴールは割れず。
 ここは決めておきたい好機だった。

 その後も、繰り返し横浜ゴールへ襲いかかるセレッソ。
 22分、右サイドの崩しからSB毎熊が入れたクロスに、レオ・セアラが頭で合わせたが、ボールに威力はなく横浜GK永井がキャッチ。
 29分にはPA内からMF喜田がダイレクトでシュートを放つも、横浜MFユーリ・ララが身体を挺してブロック。
 35分のカピシャーバのミドルシュートは、ゴール左。
 41分の右サイドから毎熊がボールを入れたが、精度が低く中と合わず。
 45分には、毎熊がドリブルで切れ込んでシュートまで持ち込んだが、GK永井の正面。
 46分にも立て続けに右サイドからクロスを入れたが、どれも決められずに前半終了。

 このまま決められず、逆に数少ないカウンターを決められて0-1で敗北というイメージが、頭に浮かばないこともないハーフタイムだったが、後半の早い時間帯に先制に成功する。こじ開けたのは、やはりカピシャーバとレオ・セアラだった。
 48分、左サイドでボールを受けたカピシャーバが、横浜MF山根をかわして中へクロス。これに頭で合わせたレオ・セアラによるゴールだった。

 現セレッソのストロングポイントである二人による先制シーンだったが、1つニアに毎熊がいることによってレオ・セアラがフリーでヘディングできている点は見逃せない。
 そしてレオ・セアラはこれで今季10得点で、彼にとっては3年連続の二桁得点。何よりセレッソにとっても数年ぶりの二桁得点プレーヤーとなった。

 この後もセレッソは何度か横浜ゴールを脅かすも、いずれも決められず。
 53分、毎熊の右サイドからのクロスは、中でレオ・セアラがヘディングするもヒットせず。
 57分のクルークスの横浜GK至近距離からのシュートは弾かれてノーゴール。
 60分には中央からカピシャーバがボールを運びバイタルエリアから左のレオ・セアラへラストパス。しかしシュートはまたも横浜GK永井がブロック。

 そしてこの後から、1点ビハインドの横浜FCがギアを上げてくる。セレッソとしては疲れで足が止まり始め、危険なシーンを作られるが、それを見越したかのように67分に飲水タイム。
 これは良いタイミングで中断したと個人的には思ったが、その甲斐もなくゲーム再開後も横浜FCがボールを握る展開。
 堪らず69分に、クルークスと上門を下げて、鈴木徳真と柴山を投入。これで4-3-3と4-5-1の併用というフォーメーションに変更されるも、変わらず攻勢に出るのは横浜FC。

 そんな中、74分にはカピシャーバが自陣から左サイドをドリブルで駆け上がり、強引に横浜PA内まで運んでシュートまで持ち込んだが、惜しくもGK正面でゴールならず。
 決まりはしなかったが、力強く気持ちのこもったドリブルシュートであった。

 そして79分には、レオ・セアラ、喜田を下げて、渡邉りょうとヨニッチがピッチへ。さらにその直後にもカピシャーバに代えて、新井晴樹が投入。
 これで渡邉が1トップの5-4-1となり、何度か危険なシーンを作られるも逃げ切りに成功。1−0でセレッソの勝利となった。

 率直な感想としては、1−0では物足りない試合ではあったが、言うまでもなく試合に勝つことが最重要なので、我が儘は言うまい。
 ただしやはり引かれた際の得点パターンを構築してほしいとは思う。今季はもう諦めているが。

選手採点(セレッソのみ)

GK
ヤン・ハンビン 5.5
実際のところ、ほとんど出番なし。彼のスーパープレーが出るようなシーンはなかった。

DF
毎熊 晟矢 6.0
効果的な動きが光り、レオ・セアラのゴールの場面でもニアで潰れて先制点をお膳立て。ただしクロスを含めたパスの精度はやや低かった。

進藤 亮佑 6.0
1試合で1〜2度は必ずあるドリブルでの持ち上がりは、今節でも健在。あくまでもピンチを招かない場面と判断してのドリブルなので、観ていて不安もない。

鳥海 晃司 6.0
良くも悪くも特筆すべきプレーはなく、安定したパフォーマンスだった。

舩木 翔 5.5
カピシャーバが独特なタイミングで動くので、少しやり辛そうというのが率直なところ。カピシャーバが中へ入った際にしか、前へ出るタイミングが掴めていないように見える。

MF
ジョルディ・クルークス 5.0 (69分 OUT)
前節と同じく、相手に脅威は与えていたと思うが、切れ味は今ひとつ。後半、足が止まり始めたところで交代を告げられた。

香川 真司 6.0
常にボールを引き受け、確かな精度のパスを繰り出して、チームの勝利に貢献。スーパーなプレーはなかったと思うが、奥埜が離脱している今のセレッソは、彼なしには成り立たない。

喜田 陽 5.5 (80分 OUT)
香川と近い位置にポジションをとり、ボールに絡みつづけた。ただし香川の補佐という役割以外に、違いは見せられなかった。

カピシャーバ 6.5 (81分 OUT)
前節に続いてのピンポイントクロスによるアシスト。彼のセレッソへの入団が発表されたとき、これほどチームに必要な選手になると予想した人は、恐らく皆無だろう。そもそも誰やねんという反応しかなかったと思う。名前も覚えにくかったし。ごめんてカンジ。

FW
レオ・セアラ 6.5 (80分 OUT)
待望の二桁得点ストライカー。ここ数年、セレッソが慢性的に抱えている決定力不足を、たった1人で補っている状況である。本当に来てくれて良かった。

上門 知樹 4.5 (69分 OUT)
1本、悪くないミドルシュートはあったが、ほとんど仕事をさせて貰えず。

交代出場
柴山 昌也 5.0 (69分IN)
72分、不用意なファールで危険な位置からのフリーキックを与えたプレーは頂けない。もう少しクレバーな判断を期待したいと思う。

鈴木 徳真 5.0 (69分IN)
まずは失点を防ぐという課題を与えられての投入だったと思うが、無難にこなした。

渡邉 りょう ー (80分IN)
出場時間が短く採点なし。

マテイ・ヨニッチ ー (80分IN)
出場時間が短く採点なし。

新井 晴樹 ー (81分IN)
出場時間が短く採点なし。

監督
小菊 昭雄 5.5
守りに入っている相手を崩すための引き出しが絶望的。レオ・セアラの得点力に頼ったサイドからのクロス以外に、攻撃パターンがほとんど見られないが、もう少しオフェンスの種類を増やせないものか。


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